表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ショートショート3月~エッセイ特化編~

時計が気になって仕方がない、残念な人について…

作者: たかさば

 どうも、どうもどうも。


 わりと頻繁に時計を見るものです。

 本日は、時計にまつわるあれこれについてちょっと語らせてくださいな。


 大雑把なくせにわりかし時間に細かい私は、時計を気にしがちという一面を持っております。

 幼い頃に叩き込まれた10分前行動が身に付きすぎて、早め早めに準備しがちな性格に仕上がってしまった事が災いしているとしか思えません。


 なんていうか、時計を見るのが癖になってるみたいなんですよねえ。

 まだ11時ちょっとすぎか12時までにあと一本書けるなとか、やばいもう3時過ぎてる早く掃除しないととか、くそう6時半になろうというのに5時半までには帰るといっていた家族がまだ来ないのはどういうことだ鬼ラインかましたろとか、飯を食うなら8時までといったのになんで9時過ぎに出かけてどいつもこいつも欲望のままにマックで散財してきてガツガツ食ってるんだこんなん一緒になって食うしかないやんけとか、私のあらゆる感情が常に時計とともにあるような?うーん、なんてこった…。


 地味に神経質に仕上がってしまっている私とは対照的に、家族は時計をぜんぜん気にしないんですよ。

 奴らが真剣に時計を見るのなんて、カップ麺を作る時ぐらいなものでしてね。

 なんていうか、わりとおおらか?のびのびと暮らしているというか、時間に制限されない自由な生き方をしているというか。


 でもって気軽にしょっちゅう遅刻をするのがですね。

 いっつも直前になってバタバタしやがるのがですね。

 そのせいで、私がぎゃあぎゃあ言う羽目になりましてですね。


「お母さんは騒ぎ過ぎなんだよ、もっとのんびり暮らしたらどお!!」

「10分前に出たら現地で10分待たないといけなくなるんだよ?俺は無駄な時間だと思うね!」

「ごめんなさい」

「あーもー!!急がせるから床踏み抜いたじゃん!!」

「やばい!!靴下がない!!お母さんの勝手にはいてっちゃお!!」

「ありがとう、いってきます」


 なんで私は人のために時計を見ていなければならないんだ…。

 なんで家族は自分で時計を見ないんだ…。


 若干わりとけっこうかなり相当腹に据えかねるものはあるのですが、いい大人なので怒りを撒き散らすようなことはせず、穏やかに暮らしておりますとも。


 ……ところがですよ。

 その私の努力を逆なでするような人がおりましてですね?!


 あれだけ時計を蔑ろにしているくせに、全く意識していないくせにですよ。


「なんかさあ、最近年のせいか眠りが浅くて!!寝たいのに寝れないし、寝てると時計の音がうるさくて目が覚めちゃうしで!!うっとおしいから連続秒針の時計買ったー!!」

「はあ?!」


 仕事から帰って着替えもせずにテレビはつけっぱスマホのアラームの音そっちのけで爆睡してるやつが、秒針のカチコチ音がうるさくて寝不足?!

 ぶよぶよとしたどでかい体で壁も床も突き抜けるようないびきをかいているくせに、そんな繊細なことをいう?!

 なんで連続秒針を求めてわざわざキャラクターもののちょっとゴージャスな時計を買う?!

 そもそもなんでデジタル時計のかかっている寝室で寝ないでみんなが集まるリビングで寝るのか!!!


 これは一言(ひとこと)、いや二言(ふたこと)三言(みこと)、いやもっといろいろと言い返したい!!


 だが……しかし……。


 色々とモノ申したい気もするけれど、どうせ言ったところでスルーされるしな…。

 ぎゃあぎゃあ言えば言うほど私の神経質エピソードをほじくり返してくるしな…。

 まあ、ゾロ目の時計表示を見てはしゃぐ自分も大概アレだしな……。


 自分で買って自分で取り付けてるから、まあ、いっか……。


 …という事でですね。


 時計にまつわる神経質っぷりは人それぞれ、みんな仲良く穏やかに暮らしていきましょうね…というお話でした、ハイ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ