生命のAPPETITE
掲載日:2023/12/06
意外と、よく知られてる単語。
悪食の舌にもかなうのを誇りにして
コースメニューの皿からはずれても
恥じることなどないぜ まず目の前にいる
やつの腹を満たせることが先決だろ
蓼喰う虫も好き好きならば
言うなりゃこいつは三界の珍味
虹色の鯰の臓腑に 勝るとも劣らない
きょうの日を労って あしたへの糧を得る
足りねえ血肉を埋めてくれ
そのひとかけらがおれの光をつなぐ
口をあけるは生命のAPPETITE
美食家が打つのは舌打ちか 舌鼓か
ソース浸しの皿が泣いてるけど
びびることなどないぜ まずフォークをにぎる
やつの腹をぐぅと鳴らしてさしあげろよ
蟻喰う犬は物好きだから
しょせんはこいつも邪の道の極み
鈍色の孔雀のふとももに ありがたく齧りつけ
きょうの日に息絶えて あしたまた蘇る
不滅の血肉と燃えてくれ
そのひとかけらでおれの炎は高く
涎まみれた生命のAPPETITE






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