異世界にて
「おい 起きろ おい」
誰かの呼ぶ声で目が覚めた。
「あれ?おじいさんは?ここは?」
「なに寝ぼけてんだ ここはラウリア王国じいさんは知らねぇよ とにかく路上で寝ると馬車に轢かれるぞ」
冷静に辺りを見渡すと外国の古代都市のような景観が広がっていた。
「エルフ、ドワーフ、獣人?」
まるでおとぎ話の中に入り込んだような気分だ。
「なんだよあんた 相当田舎から来たみてぇだな」
「悪いんだけど少し説明してもらってもいいかな」
「おう」
教えてもらったところによると、この国は三百年前に建国され、それ以来諸国に攻撃されずに平和に過ごしているらしい。そして、この世界では国の外にモンスターがいて、モンスター以外の人々は生まれながらにして職業が決まっているのだと言う。
「なるほど」
「ところでよォ あんたの職業はなんなんだ」
「えっ」
「だから 職業だよ 目を閉じて集中すれば自分のステータスは見れるだろ? 教えてくれよ」
「はっ はい」
さっそく目を閉じ集中する。はっきりとゲームのような画面が現れる。
名前 若林優斗
年齢 24
職業 職業斡旋師
「どうだった」
「職業斡旋師です」
「聞いたことないな まあ 奴隷じゃないならいいや」
「奴隷って職業なんですか?」
「まあな かなり酷い仕打ちを受けるが飯はもらえるし、殺されはしない たまに逃げ出すやつもいるからそんなやつから住民を守るのが【⠀騎士】である俺の仕事だ。」
色々聞けて有意義な時間だったが奴隷とは物騒だ。何より自分の職業についてもよく分からない。とりあえず、彼に礼を言ってその場を後にした。