ごめんなさい
「あれ…?」
気づけば私は見慣れた城の前に立っていた
周りをキョロキョロと見回すがもうゼイン兄の姿はどこにもなかった
ふとみんなのことを思い出した
私は咄嗟に走りだした
魔法が使えるようになったのを自慢したくて、早くみんなに会いたくて、暖かい腕の中に収まりたくて、暖かい手で撫でてほしくて
一気に飛んで四回の開いてる窓から城の中に入る
廊下を走り抜けてみんなのいた場所へ向かう
「ドアがない部屋…あ、ドアどこいったっけ?まぁいっか…!あ、あった!」
私がさっき来た時にドアを吹っ飛ばしたせいで部屋の中が丸見えになっている部屋に入る
思いっきり名前を呼んでよかったと抱きつくつもりだった
部屋に入って私は動けなくなった
「…シオン‼︎シオン‼︎やだ!シオン…!」
「ゴット…?」
「っ⁉︎…ツ、キ…?」
いつもの見慣れた白と黒の半々の色をしたこくおーをパニックになってゴットが泣きじゃくって抱えていた
ダラッ…と力なくたれた腕が見える
「助けて…ツキ…、シオン、シオンが…!助けて…!」
ゴットが私の袖を掴んで言ってきた
目元を赤く染めて鼻を赤く染めて…
すると丁度そこへアオが部屋にダッシュで入ってきた
「シオン様!しっかりしてください!大丈夫ですか⁉︎ゴットマザー様!大丈夫です!僕が直ぐ医務室に連れて行きますから自我を保って落ち着いてください!」
私はただそれを見つめていた
「ツキ!!!おい、聞いてるか⁈佳奈様を呼んできてくれないか⁈」
どうやらずっと名前を呼ばれていたらしい
ハッとして私は急いで佳奈姉の部屋に向かい佳奈姉それを知らせると今度は医務室に向かった。だが今度はゆっくりと歩いて
医務室の上まで来たが降りるのが怖かった
下から沢山の機械の音とこくおーの名前を呼ぶ声
私は結局自分の部屋に戻ることにした
どれくらいがたっただろうか
部屋につくとずっと布をかぶってベットの上でうずくまっていた
もしかしたら私のせいかもしれない…
私のせいでこくおーが死んでしまうかもしれへん…
あの時私はもしかしたら何ができたのかもしれんのに何もできんかった…
自分を責める言葉は何個も溢れて出てくるのに何もできずに動けなかった自分が憎くてどうせなら今にも泡になって消えてしまいたくて気づけば城の屋根の上にいた
「ごめんなさい…私は…もう…」
下を見れば遥か下にある地面
私はそっと足場のないところへ足を進める
そうや…ゴットと約束したんや、死んだらあかんて…なら
私は夕日の見える空を見上げて深呼吸をし決心し森を目指した
テストあと一日!!!
ツキ「頑張れ!!!!!!」




