さよなら、私の最後の家族
靴の踵と袖のところに仕込んであるナイフでツタを切り足でゼイン兄の鳩尾を蹴り剣を遠くへ吹っ飛ばす
実は靴などにナイフの細工は元からあった訳ではない
ゴットに寝てる間に仕込まれたのだ
靴は問題ないの、袖んとこ邪魔で仕方なかったんよ、でも今思えばあってよかったと思っている
「ゴットにお礼言わな…」
「っく…逃げられたからって勝てると思うなよ…!」
「ゼイン兄…私許さんから…二度もゼイン兄に私の大切な人を殺させん…」
その瞬間、辺りに風が吹きわたげがふわふわと宙に浮きだした
だんだんと私の体をわたげが包んでいく
これは…何⁈
なんでわたげが…これって、まさか!
「⁈、お前…!それって…!」
「私はゼイン兄を倒す!」
右手を天にかかげれば紙札が現れそれを人差し指と中指で挟み口元へ持ってくる
「植物のキツネ!」
その瞬間風が更に強くなったと同時に思わず目を瞑った
体が宙に浮くのがわかった
次に目を開けた時には尻尾の毛の色に緑色がありえっ⁉︎と自分の目を疑った
「変身しただと…⁈」
「えっ…緑⁈なら…!」
私が手を伸ばすと地面からツルが生えてきてゼイン兄の足をつかんだ
「何ッ⁈ックソ!離せっ!」
「離せって言われて離すと思う?」
更に上に手を上げれば手首を掴み掴む力を強くすればもう何も身動きがとれなくなったらしい。歯を食いしばって腕に力を込めて引きちぎろうとしてるがピクリとも動かない
「俺を殺すのか!お前の最後の家族だぞ!」
「は?私の家族を殺したのは誰や、私の大切なみんなを殺そうとしてんのは誰や、散々私から幸せを取っといて何が最後の家族や!そうやって生にしがみついて…!どこまでも愚かなお前に生きる意味なんざないわ!」
「嫌だ…やめろ…ツキ!」
「黒薔薇…」
「グハッ…ァ、ァ……」
私が唱えるとゼイン兄の胸を目掛けて何本もツタが生えそして、貫通した。
貫通した植物は徐々に黒薔薇へとなっていく
ポタポタと垂れるゼイン兄の血が周りにある真っ白なわたげを赤く染めていく
「…っ、ゼイン兄…」
拘束を解きそっと寝かせる
そうすると貫通した黒薔薇より一層生き生きと天を向いて咲き誇っている
「私の最後の家族…か、大丈夫やで、私は強くなったから、もう寂しくない。それに…今はみんながおるから…」
私はそっとゼイン兄の隣にアスターを咲かせた
黒薔薇…恨み、憎しみ
アスター…さよなら、追憶
うわぁ大遅刻や、昨日の分やったのに…ほんますんません
てかツキ魔法使えんじゃねぇか!
ツキ「へ?( ・∇・)」




