珍しい
「お前なぁ…夢中で気づかなかったなんて通じると思ってんの?」
「ごめん…」
城に帰ると私の部屋の前でゴットが腕組みをして待っていた
足で床をトントンと叩いていたのでマズイと思って逃げようとしたが見つかってしまった
そして正座させられ今絶賛怒られ中である
「アオが気づいて呼んでくれなかったらどうなってた?」
「死んでた」
「佳奈とシオンがいなかったらどうなってた?」
「死んでた」
「お前が死んだら今後私達の戦争に影響が出かねない。戦力が減ったところを敵が狙ってくるかもしれない。お前は心無いから多分ないだろうが一番辛いのはアオだ」
「さらっと言われて傷ついたわ…」
「え、心無いくせに傷つくの…?」
「いや心あるから傷つくんやろ?」
「え…」
「え…」
ーーー十分後
「話を戻そう」
「おん」
「お前シオンが何故幹部に任命したか、知ってる?」
「知らん」
「あいつは過去に一回死んでる。村を燃やされたんだ。寝てる間に」
「えっ、死んだって…」
「あぁ、死んだはずなのに気がつけば教会にいたらしい。元々普通の人間だったがその日から魔法使えるようになったらしい。そして今のシオンがいる」
「元々じゃなかったちゅーわけか…」
「あぁ、私達もお前やシオンと似たような過去がある…それぞれの辛い過去、シオンは今までそういう辛い思いをした奴を幹部に、この国の一員にならないかと仲間にしてきた」
「え…じゃあ私を幹部にしたのも過去を知ってたから…?」
「さぁ…?正直あいつのことはよくわからない、何が見えて、何を知っていて、何をしたいのか…あいつにしかわからないからな」
知らなかった
みんなそれぞれ辛い過去があり、こくおーはそういう子を集めていたなんて…
「でもなんでアオが一番辛いん…?せやったらみんな同じなんじゃ…」
「それはアオ本人に聞け」
「え…?」
「今、一番あいつを励ましてやらんのはツキだけだ…」
「…わかった」
しかし、私がアオの部屋に行こうとするとゴットに腕を掴まれて引かれた
そして、え?と混乱している私はゴットの腕の中にいた
「…ゴット?」
「無事でよかった…他の三人のおかげで今回は助かったけど次回はないと思えよ」
「…うん」
「ツキ、お前を必要としてるやつは沢山いる。そのことを忘れるなよ?先輩を泣かせるな、私達だって悲しいんだから…」
「うん。忘れん」
するとゴットは更に私を抱く腕にぎゅっと力を入れた
「んふふ…今日のゴットは優しいね」
「こんなハラハラさせられて怒れるかよ…」
「いつも怒っとるくせに」
「うるさい!もう!行くならさっさと行け!」
「あははっ、はいはい」
そういうと私はゴットの腕の中から解放されそのままアオの部屋に向かった
ゴットの優しい姿なんて初めて見た気すんねんけど…
ほんまに悪いことしてしもうたわ…絶対忘れんから
ゴットめずらっし!!!
ツキ「それな!」
現実世界でまずないよね。
シオン「それな!」
言ってたら明日槍振るって!
アオバ「それな」
佳奈「ゴットがこんなことしたらビビる」
ゴット「みんなして酷いよぉぉぉ〜!」
シ ツ ア 佳 も「これはある!!」




