01 突然の死から神からの能力受け取り
俺の名前は「リュウ・ゴートス」異世界に転生されたものだ。元の名前は「咲崎 劉」高校二年生だった。親がいないということで一人暮らしをしていた。好きなゲームで遊んだり、小説(転生系)を読んで休日を有意義に過ごしていた。
そう、あれは八月のある日のことだった。以前買っておいた小説の新刊をちょうど読み終え、友達と遊びに出かけたところその友達を待っていると、突然車が突っ込んできて友達をかばって身を放り出し、助けようと手を伸ばしたら、いきなり視界がブラックアウトした。ああ、俺は死んでしまったのかと思って試しに手を動かしてみようとしてみる。
あら?普通に動くんだが。
「あれ?俺死なんかったっけ。」
とつぶやいたとき、
「よかった。やっと見つけた。」
との声が。
誰だろうと振り返ってみると、後光がさしていてあまりよく見えなかったが、何となく神様っぽいと感じたので、
「あ、あなたは?」
と声をかけてみたところ
「私?私はあなたが住んでいた世界を統治している神よ。」
俺は初めて神と自ら名乗る人(?)にあったと思いながらも、
「あの、俺は死んだはずでは?」
「ええ、あなたはすでに死んでいるわ。」
いや、そんな北○の拳みたいなことを言われても・・・
「では、なぜ俺は今ここにいるんですか?も、もしやここが天国?」
周りを見るとふかふかした雲の上っぽい雰囲気なんだが・・・
「まあ、そんなところね。あなたは私たち神が喧嘩したときに、その時の影響で運悪く死なせてしまったわ。だから、そのことで謝りたくて。本当にごめんなさいね。」
「いえ、いいんです。こちらに来る、というか死ぬ前に好きな小説が完結したので、特に未練とかありませんので大丈夫です。」
「本当に?」
「はい。」
「まあ、私たちが死なせてしまったことには変わりはないから、あなたに能力と名前を与えて特別に転生させてあげるわ。」
「えっ。」
「いや?」
「い、いや、そういうわけではなくて、昔から俺に合う能力が欲しいなーとずっと思っていたので、とてもうれしいです。」
「それならよかった。」
「こんなにすがすがしいほど、吹っ切れた子は初めて見たわ。そうね、あなたには特別に、とってもいいスキルを二つ与えるわ。」
「えっ、ほんとうですか!?」
「ええ。じゃあ一つ目は『全属性魔法』これは火・水・木・光・闇・無 の六つの属性をすべて使えるスキル。そして二つ目は『障壁魔法』これはいわゆる バリア のようなもので、どんな攻撃も防ぐことができるの。それで、ついでに言っておくけど、二つともレベルがあって、最初はレベル1から最大でレベル100=レベルMaxまであるの。まあ、熟練度のようなものね。」
「へぇー。すごいですね。この二つが俺のスキルですか。」
「それともう一つ、それぞれ脅威度っていうものがあって、レベル1~10まで。それぞれの魔法の強さを決めるものなの。」
「それで状況に合わせてレベルを使い分けていくということですね。」
「ええ、そうよ。だけど今からいうことは、必ず覚えておいてね。属性魔法はレベル8を超えてくると、身体に負担がかかってくるの。レベル8では手足の麻痺、レベル9では上半身の麻痺、レベルMaxでは体全体が動かなくなるわ。それぞれの発動時間は、全部おんなじで最大で5時間。重ね掛けをするともっと長くすることができるけどね。」
「わざわざ説明してくださってありがとうございます。」
「いいえ、じゃあ転生させるけどいい?」
「はい。準備OKです。いつでも大丈夫です!」
「あ、そうそう。ちょっと忘れかけていたけど、あなたの名前は『リュウ・ゴートス』よ。あとあなた細身だったから、勝手に少し体を太くしておいたわよ。じゃあ、行ってらっしゃい。何かわからないことがあったら、女神像に祈って。そうしたら私がいろいろと教えてあげるから。」