Part7 何気ない月曜日
意外に早く投稿出来たんじゃないでしょうか。
内容ムチャ薄いですけど!
「よう。今日は随分激しいじゃないか空也。朝練でフルマラソンでも走ってきたのか?」
前の席で肩を震わせて笑っているヤツが後ろを向きながら話しかけてくる。
「うるせえ...今日は特別ヤバかったんだよ...ついでに俺は部活に入っちゃいねえ!」
だから学校に走ってきただけでこんなに息が切れるのだが。
「おっと、スマンスマン。だからそう息を荒くして怒るなって」
「息が切れてるだけだよ!」
──学校。
この前の席にいるヤツと話している時に聞こえてきた授業開始10分前のチャイムが俺の意識が週末から平日へと変化させた。
「あれ高尾、一時間目って何だっけ?」
高尾と言う同じクラスの友達。いや同級生。いや知り合い?
「月曜の一時間目といったら体育しかないだろ?」
そういいつつ体操服を見せびらかしてくる。
くっそ...今超絶疲れてるって言うのに...俺に追い打ちをかけてそんなに楽しいのか!
──昼休み。
それは四時間の疲れを癒す天国のようなひと時と言ってもいいだろう。まさに、ヘブンズタイム。
しかしまあ、前にこのようなヤツさえいなければの話だが。
「今日は朝から元気なさそうだがどうかしたのか?!」
別に朝は走って疲れただけで、今はお前のせいで元気がないんだ。せっかくの昼休みをお前に台無しにされそうだ。
そういう事を目で訴える。目と目で伝えようとするこの精神。
「なんか余計に元気がなくなってきている!?」
ちがう、そうじゃない。しかし、俺はどうやら目で伝えるという行為は出来ないらしい。なので口を使うことにした。
「それより、今日は部活の奴らと食わないのか?」
俺と高尾が弁当を広げながら聞く。因みに「なんでお前がいるんだ。はやくどっかいけよ」が意訳である。
「いつも寂しそうにしてる空也くんをみて一緒に食べようかなーと?」
「なるほど、きをつかってくれてありがとーなー。高尾」
でもまあ、追い払う気はないのでそのまま食べることにした。べ、別にあんたと食べるのが嬉しいわけじゃないんだからね!
うん、俺が思うのは何か違うな...
──赤く染まりつつある空。それに呑気な雲が広がるように浮いている。
週末が終わるのが早く感じるのと同じようで、この平日の月曜日と言う日が終わる事自体は早いように感じた。
「でもまあ、今週は始まったばかりなんだよな...」
明日も学校、明後日も学校。明々後日も学校。やってられねえぜ!
こういう時は早く家に帰ってのんびりするのに限るな!
幸い、家から学校は徒歩圏内であり、比較的近い。軽くジョギング程度に走っていれば、十分位で家に着くことが出来る。
地平線に日が落ちていきそうな太陽を横目に俺は軽快に歩いていく。
こんな軽快に歩いていると日ごろの悩みも吹っ飛んでいきそうな勢いである。
──例えば一度殺されたこととか。
もしかすると、一種のトラウマにもなっているかもしれない。
そしてもうそろそろ見えてきた家の前には。
少女が立っていた。
次回も早めに投稿したいな...