part3 とりあえず帰ろうじゃないか!
毎回短くて申し訳ないです。
気力的に....?ちょっとずつあげたほうが楽なんで...
何か色々あったようでなかったが、結局俺は帰ることにした。......いやまあ、それ以外にすることが無いと言ったらそれで終いなのだが。
「お、帰るのか?」
俺が立ち上がると俺似の奴(今わかった。ルックス超若いけど絶対ジジイだ)はそう言ってきた。
「ずっとここに居るわけにもいかないしな」
「確かにそうじゃな。....言うのを忘れておったが、これで死ぬのは一度目じゃろう?」
「まあそりゃあ...」
命一つだけですし。
お断りだと言って戻る訳でもないし。
「これから死ぬんじゃないぞ、死んだ後はロクなことがないからな!」
笑いながら言うその言葉を聞いて俺はその場を後にした。
──と言う事は。
俺に何か悪い事でも起きるんじゃねぇのか....
「近くの神社にお参りしに行こうかな....」
その近くの神社が食べ物の神様であった事を思い出したが気にしない。
....と、ここまでジジイの家を出てからボーッとしていた事に気がつく。
「服に血も付いてるし早く家に帰らねぇといけないな....」
街灯で僅かに照らされている道を確認した所、どうやらブッ刺された場所から少し家の方向に近づい所にいるのがわかった。
ついでに、ブッ刺された所には血の跡が無かった。あれかな、俺のシャツが全部吸収しちゃったのかな。流石に着ていて気分が悪い。
そんな事を考えながら俺は自分の家へと向かう。
「クッソ静かだな...」
歩きながらボソッと静かに呟く。
空は既に真っ暗になっており、満月が俺の頭上を通り過ぎようとしている。
「もうこんな時間なのか....」
と言う事は、大分時間をあそこで過ごしたことになる。
......もしかしたらほとんどの時間、放置されていただけかもしれないが。
....と、少し悲しくなっていると、俺の家が見えてきた。やっと着いたことに安堵しながら家の中に入ることにした。
今思ったのだが、別に時間を確認するだけならスマホをみれば良いだけの話だったな。
いざ家に入ってみると俺を待ってるのは玄関だけである。正直訳のわからない表現だが、要は家に誰も いないのである。
両親は長い新婚旅行(嘘ですお仕事頑張っているのは知っています)に行っている。
「風呂入って寝るか....」
まあ、いつもの事だからカンケーないけど。
──風呂に入る時。
ジジイが家を出るときに言っていた言葉を覚えているだろうか。
確か死んだ後はロクな事が起きない、とかそんな話だった気がする。
まあ、今更といえば今更なんだが、もうこんな血だらけの服着れねぇよな.....
「はぁ....」
うん。血だらけ。
次は来週中に投稿したいな...