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ガーディアン  作者: フライング豚肉
第一章・身体が資本なじいちゃん
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フラグとじいちゃん

「ゲンゾー」

「はい、母上、いかがなさいましたか?」

「私はいかがなさいましたでしょうか?」

「さて………皆目見当が付きませぬ」

「付きませぬじゃなーい!」


更に月日は流れ、ゲンゾーが12歳になった頃、ぷんすこ怒るカエデの前にゲンゾーが居た。

その足元には猪の死体がある。


「山に入るついでに取って来たって貴方!またそういう危ない遊びをして!怪我したらどうするの!?」

「ご心配痛み入ります。されどご安心を、私が倒したのではなく修行場を荒らされぬよう仕掛けた罠にかかった次第です故」

「罠って……」


立ちくらみか、頭を抱えるカエデ。

因みにベレソアは足元の猪にしか興味が無いのか、既に猪の解体を始めている。


「まぁそう怒るなよカエデ。なかなか良い猪さ。そう考えるとゲンゾーの山遊びも役立ってるじゃないか」

「ベレソア……」


それに、とベレソアは付け加える。


「もう背丈だけなら君より上さ。きっとゲンゾーは君より頑丈だよ。な、ゲンゾー」

「父上の仰る通りで」


既に体躯は標準的な男児のそれを越し、カエデの背丈をも越えている。

体躯が大きいのは即ち筋肉を付ける余地が増える事と物理的に衝撃の分散量、及び質量による破壊力が増すと利点も多い。


(肉体作りはまずまず、だな……)


と、ベレソアの解体作業を手伝い始めたゲンゾーの裾がくいと引かれる。

振り向いて見下ろせば、そこに女児がいた。


「おにーちゃん、おとーさんと何してる?」

「肉の解体だ。ほれ危ないから下がっておれよチコ」


チコと呼ばれたゲンゾーの妹は今年で7歳となる。

チコに気付いたベレソアはチコを抱き上げようとするがすぐさまチコは逃げ出し、ゲンゾーの陰に隠れた。


「どうして父さんには懐かずゲンゾーにだけ……恨めしいぃぃ!」

「息子に嫉妬せんで下され父上。父上はチコに構い過ぎで御座りますれば」

「だって可愛いんだもーん、カエデの次にな」

「では母上にその欲求を」

「それだ!」

「それだじゃない!」


すぱーんと叩かれるベレソア。

やれやれと思いながら猪を捌くゲンゾーは、その猪の肉に違和感を覚えた。


(妙に黒ずんだ肉だな……)


そして彼は忘れている。

この世界に、魔が有る事を。


ステータス更新


NAME・ゲンゾー

レベル・1

クラス・不明

筋力・F(EX〜H)

耐久・G

敏捷・F

魔力・H

対魔力・H

属性・不明

保有スキル

陣地作成・F

徒手空拳・F

固有スキル

異界の魂・A

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