表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガーディアン  作者: フライング豚肉
第二章・ジプシーの意味は放浪者
46/923

アリーヤ

ヒエラコスフィンクスの撃退に成功した隊商らは一先ず散ってしまった人員や馬、荷物の確認に散り、内一人がゲンゾーに話す。


「いや、見ず知らずの私たちまで守ってもらってすまないな」

「構わぬよ。しかし最後尾の馬車は守れなかったがの」

「ああ、最後尾か……言っちゃなんだが、最後尾は護衛の傭兵達の馬車だったからな。不幸中の幸いだよ」


と、商人は複雑そうな表情で語る。

見れば先程蹴飛ばした槍の戦士が力無く仲間の遺品を集めている。

その姿に生気は無く、まるで謂れなき罰を受ける罪人のようだ。


「………」


無言で近寄り、大柄な傭兵の骸を前に苦労する戦士に話しかける。


「儂も手伝おう」

「………?」


戦士は不思議そうにゲンゾーを見つめ、エリルはやや意外そうに、しかし小さく笑いを零すと歩み寄る。


「じゃあ俺もだ」

「………」


戦士はやや訝しげにゲンゾーとエリルを睨み、傭兵達の骸を運ぶ二人に言う。


「……手伝ったって金なんて払わねえぞ」

「金など要らぬ。隊商も再出発まで時間があろうし、可能ならきちんと弔ってやりたい、そう思っただけよ」


前世でもそうだった。

戦友を失う度、可能ならばとその亡骸とは言わずドックタグ、もしくは当人の遺品を回収してやり、必ず故郷に返してやっていた。

生憎それは出来ないだろうと今回はきちんと亡骸を並べてやり、槍の戦士に向かう。


「荼毘に伏してやりたい。構わんかね?」

「………」


無言で頷くのを見届け、エリルは小さく詠唱して亡骸に火を放つ。

そしてゲンゾーは手を合わせる。


(悔いは山ほど在ろうが、どうか迷わず逝ってくれよ)


そう念じ、亡骸全てを荼毘に伏してやると、槍の戦士は力を抜いた様に肩を下げた。


「……ありがとよ」

「構わぬよ、儂の独断だでな」

「それでもさ、傭兵風情のアタシの仲間達を火葬してくれたのはあんた達さ」

(むぅ?アタシ?)


と、疑問に思うと戦士は兜を外す。

そこには蛇の様な瞳の少女がいた。

ただその下顎には鱗が見え、灰色の髪の間に短い双角が見える。


(若いドラコニーか)


ドラコニーは壮年に至り、そこで竜の姿になる亜人だ。

それまでは人と竜の間の姿をしており、完全に成熟すると竜の姿に、魔力を大量に帯びると人の姿に固定されると言う。

竜と人の中間に位置する以上、この戦士はまだ若い個体と分かる。


「紹介が遅れちまったな、アタシはアリーヤ。傭兵団……いや、元が付くな、ミシェット・ガロン傭兵団の一員さ」

「儂はゲンゾーだ。こっちは相方のエリル。赤枝と言うしがない一団よ」


ゲンゾーも応えてやると槍のドラコニー、アリーヤはそこで小さく笑う。


「しかしジジくさい喋り方だな。お前いくつだよ」

「今年で18よの。喋り方に関しては言ってくれるな」

「なんだ、アタシと大して変わらないクセにそんなジジくさいのかよ」


くつくつ笑うアリーヤ。

分かる形で仲間を弔ってもらったからか、幾らかか元気を取り戻した彼女の笑顔は年相応の物だった。


ステータス更新


NAME・アリーヤ

レベル・21

クラス・バウンサー

筋力・D(EX〜H)

耐久・C

敏捷・D

魔力・F

対魔力・G

属性・音

保有スキル

干渉魔導・F

槍術・G

固有スキル

ドラコニー・D

竜鱗守護・D

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ