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ガーディアン  作者: フライング豚肉
第二章・ジプシーの意味は放浪者
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都督幕僚

同じ頃、聖都トラジオン中心部に位置する城塞内にて、夜通し行われた緊急会議が漸く収束に向かっていた。


「ではバルミア王にはそのようにお伝え頼む」

「心得ました」


会議場の上座より如何にもな老人が若い士官に告げ、士官は退出した。

そして残された老人を囲う異種様々な者たちは一斉に老人を見つめ、右隣に位置するガッツ族の老人が話す。


「では次に託宣の者の議題と移りましょう、一級技官エーリカ」

「はっ」


そこにエーリカは末席なれど確かに居り、議題を話す。


「先日皆様にお話しした者ですが、スキル鑑定に秀でた者の鑑定結果よりほぼ確実と至りました」

「!」


その言葉に会議はざわつき、老人が手をすっと上げるとそれは収まり、老人が口を開く。


「『ほぼ』と云うたがそれは如何に?」

「はっ。凡そ推測の域を超えません。確かに非凡なる才なれどタリオスの保有する七人の使徒に迫るかは些か怪しく感じました」

「それは其方の所感か?」

「はい」


臆面も無くエーリカは応え、しかし老人は思案するようにあご髭をなぞる。


「所感かと切り捨てたい所であるが、『タリオスの胴』に接触した事のある其方が云うと無視出来ぬ所感よな」

「はっ、恐れながら、今事を軽々に運ぶは悪手かと愚考致します」


タリオスの胴と呼ばれた何者かを鑑みて右隣のガッツ族の老人を見る。


「どう思うエイトリ?」

「ワシはそうは思いませぬ。これ程期良くしてかの者が現れましょうや?」


その小さな体躯に似合わず通る声で応え、エイトリと呼ばれたガッツ族の老人は続ける。


「ガルガダス事変に次いで先のバルミア王が危惧した危難の兆し、これら凶報の内届いた目に見える確かな吉報ならば、これを利用せぬ手は有りますまい?」

「不確かでも、か?」

「少なくとも民意を再び殿下に纏め上げられましょうや。嘘から出た真と手を打つも有りでしょう」


あくまで政治的に利用せよと話すエイトリの向かい側、老人の左隣のドラコニーが話す。


「私は反対です。エイトリ筆頭文官殿の案は確かに合理的ですが、そのように誘導せねば不安になる程民の心は揺らいでおります。機を確かに見極めてから事を起こさねば。最早タリオスの使徒らめが行動を始めておるのです。扇動などされぬよう足元からまず盤石にせねば」

「ヴァイン筆頭武官、それでは事を遅らせた分の取り返しさえ付かぬやも知れませぬぞ」


ヴァインと呼ばれたドラコニーはエイトリと向かい合い、エイトリもヴァインと向かい合う。


「しかしパスガノの事も有ります。恐らくは既に扇動を開始しているやも知れませぬぞ」

「だからこそ、民が依るべき偶像を作らねばなりますまい。使徒どもの動きを我々は既に手一杯に対応している、それは陣頭指揮を執る貴方が一番よく理解していらっしゃるはずだ、ヴァイン筆頭武官」

「それは…」

「もう良い」


と、老人は手を打ち鳴らし、会議は静まる。


「此度の件、ヴァインの意を是とする。先ずはトラジオンの防衛力を高め、近隣都市との連携を密にし、人心の荒廃を防ぐ事を第一とする。ヴァイン、衛兵隊の増強を更に図れ」

「はっ!」

「エイトリ、其方は生産力の向上に励み、経済の活性化から民の不安を解消せよ」

「御意に、オエコラフ殿下」


聖都トラジオンを守る都督、オエコラフの言葉に皆がするべき事を見据え出していた。


ステータス更新


NAME・オエコラフ

クラス・都督

レベル・76

筋力・B(EX〜H)

耐久・A

敏捷・D

魔力・D

対魔力・B

属性・光

保有スキル

戦術眼・D

治世・B

剣術・B

統率力・B

固有スキル

不動・A


NAME・エイトリ

クラス・筆頭文官

レベル・26

筋力・G(EX〜H)

耐久・G

敏捷・H

魔力・D

対魔力・A

属性・水

保有スキル

内外政・A

交渉術・A

技巧・B

経営術・A

舌戦・A

固有スキル

ガッツ族・D


NAME・ヴァイン

クラス・筆頭武官

レベル・85

筋力・A(EX〜H)

耐久・A

敏捷・B

魔力・C

対魔力・D

属性・氷

保有スキル

戦術眼・A

戦略家・A

剣術・B

槍術・A

弓術・B

属性魔導・A

固有スキル

ドラコニー・A

龍鱗守護・A

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