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3人と1柱の異世界旅  作者: pigro
1/6

とある高校生達の日常

・作者の文章力、国語力が無く、読みにくい点があるかも知れませんがご了承下さい…。

・執筆スピードが遅い為、投稿間隔が長くなる場合があります。

・見切り発車なので途中で改変する可能性があります。

ほんの少しでも皆様に楽しんで頂けたら幸いです。

 

時刻は3時半を少し過ぎたころ

授業の終わりを告げるチャイムが鳴って数分が経っていた。


未だに教室の後方にある机の上で爆睡している 人物、双木(ナミキ) (リク)の元に二人の学生が近づいて来る。


 1人は、二階堂(ニカイドウ) (ハナ)、ゲームキャラのグッズを、これでもかと言うほどカバンに着けたメガネ少女

生粋のゲーマーで、この前にあった、格ゲーの大会で優勝している…


 もう1人は、本庄(ホンジョウ) 拓夢(タクム)、世話好きなオーラが滲み出ている優男

 背は少し高めで、テストでは、毎回ほぼ一位という優等生…趣味は家庭菜園


 2人共、陸とは幼なじみでかなりの頻度で一緒に遊んだりしている。


「ほら♪起きなよ、リックン~」爆睡して動かない陸を、左へ右へと大きく揺さぶる花。


 それでも起きない陸に対して、「う~ん、きっと、フレイ様の→↑↓+Bの踵落としなら陸でも一発で起きるのに…」と呟く。


「えーっと…花…さすがに陸が相手でも、寝てる所に踵落としの発想は女子としてダメなんじゃないか?」


拓夢は、苦笑いしながら頬を掻く。


6時限目の授業が、陸の苦手な数学だったため、いつもより深く寝っているのだろう。


「まったく…気持ち良さそうに寝てるよ、テスト前に毎回勉強を教える、僕の気持ちも考えてほしいね…」


 周りを見渡すと、ほとんどの生徒が帰り始めており、教室の人数がどんどん減っていく。


「仕方ないな…花、あれをやるか」


「ラジャー♪」


可愛く敬礼のポーズをとった後、グッズまみれのカバンから、何かを取り出す花、それを陸の背中にゆっくりと乗せる。


そしてゆっくりと陸の耳元で呟く。


「リックン、背中に蜘蛛がついてるよ♪」




 しばらくの沈黙のあと・・・



「フぁイ!エフぇッ!!」



と奇声をあげ飛び起き、背中にいるであろう蜘蛛を振り落とすために、寝起きにもかかわらず全力で身体を振り回す。


「オイ!!どう?取れた?」


焦りながら二人に背中の状況を聞く。


「残念、陸 まだついてるぞ」


 花の着けたオモチャの蜘蛛は、なかなかの粘着力のようだ。


「花ちゃん~俺をタスケテ~」


陸は、少し泣きそうになりながら必死に助けを求める。


「いいよ、クレープ奢ってね♪」


 うまうまと喜ぶ花の横、必死の形相で陸が


「早く!!約束する!!」と叫ぶ。


 背中からオモチャの蜘蛛を剥がして、チラッと陸に見せてから外に逃すふりをする花、マジックの要領だ。


 ついでに、花はこの方法ですでに過去3回ほどクレープを奢ってもらっている。


 そろそろ気付けよ…と思いながらも クレープゲットだぜ♪ と喜ぶ 花を見て、まーいいか…と思う拓夢だった。


「おはよう、よく寝られた?」


「…寝覚めは最悪だけどな」


 いつもの雰囲気に戻った陸が答える。


 さっきの様子からは、まったく想像できないが

 近所では、有名な不良だったりする。


 金髪に着崩した制服、拓夢より背は低いが引き締まった筋肉質な身体をしている。


 たしかに、喧嘩好きな問題児だが、実のところは、そこまで悪い奴では無い。


 金髪に関しては、おじいちゃんが英国人で覚醒遺伝によるもの。


 不良の噂に関しては、人助けから不良達に目をつけられ、襲われ返り討ち、襲われ返り討ちを繰り返していたら不良という噂になった。


 最後のトドメに、花が陸に不良の噂が出始めたときに

「リックン~不良やるならこれ読まないとダメ!」


と不良達の愛読書のようなマンガを渡したら最後…どっぷりとはまってしまい、今の陸が完成したのだった。


「ね~ね~、早くゲームセンター行こうよ~

 私の好きな[エレメントヒーローVS]のアップデートがあったから、早くゲームしたい~♪」


 朝の登校時から、わくわくしていた花に、2人は学校が終ったらゲームセンターに行く約束をしていた。


「よし、そろそろ行くか、そーだ 花ちゃん今日こそは、絶対俺が勝つからな」


 陸にボコボコにされている他校の不良達が聞いたらびっくりするような台詞で花に宣戦布告をする陸。

「あーはっは もし リックンに負けたら、さっきのクレープの奢り、無しでもいいよ」


 わざとらしく笑い、陸を挑発する花、

 そんな2人のやり取りを楽しそうに眺める拓夢。


 3人は、談笑しながら駅前のゲームセンターへと向かっていった。





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