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夜空の下で帰り日々  作者: 玄米最中
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感謝の言葉を彼に

今日も星は綺麗だ。私の大好きなオリオン座はそろそろ見えなくなってしまうんだ、三つ子の星。


「おい、笹原。上ばっか見てるとこけるぞ」

「いいのー。こけてもいいぐらい素敵な星だから」


そんなこと言ってもちゃっかり車道側を歩いてくれるあたり、優しさを感じてしまう。私が気づいてないとでも思っているのかな。


「ありがとう」

「なにが」

「車道側歩いてくれて」

「…別に」

「あと待っててくれて」

「…」

「なにその顔。あ、いきなり褒めたからあとで奢れって、たかられると思ってんの?」

「んなことねーわ!」

「じゃあなんだよー」

「なんでもないっつーの!」


この星を見ていた1年前は必死に勉強していた。塾の帰り道でよく見ていた。特に行きたい高校もなかったけど、周りに流されて勉強してた。


あの頃から比べたら私は笑うようになった。泣くことが少なくなった。カッターナイフを持つことがなくなった。苦手なことは少し増えたけど。でも、好きなこともその分増えた。


「谷山ー」

「なんだよ、さっきから」

「なんでもなーい」

「じゃあ呼ぶなよ」


一番嬉しいのはこんな風に谷山と話せてこんな風に帰れること。こんなにも幸せであること。


これで満足なんだ。


「私さー」

「なんだよ、さっきから」

「告白されたんだ」


本当は満足だと思ってないけど。


私はまだ、君に恋してるのかもしれない。

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