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間逆   作者: 菅野いつき
第二章   そして、始まった
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五年生

おはようございます。


この部分の話は、光ちゃんの話ですね。


なんだか、ネタが……ない。

 五年生になる。


 身体も大きくなり、ランドセルが背負えなくなった人が増えてきた。


 この年で初めて光と同じクラスになった。


 そして、私に対するいじめもエスカレートしていた。


 私は、めんどくさがりになった。



 思い出したくはない記憶だけれども、この際だ語っておこう。


 私は配膳台係という係に入っている。それは、四時間目が終わり、給食の時間になる前に行われる係だ。


 配膳台を出し、配膳台の上に覆い被さる布を綺麗に畳み、雑巾を濡らし、絞り、配膳台の上を拭いて、牛乳パックを入れる袋を配膳台の端にくくりつけ、雑巾を濯ぐ。


 聞けば簡単そうに聴こえるであろう。しかし、簡単ではあるが大変だ。なぜなら、一人でこの作業をしていたのだから。


 それだけではない。それだけで、終わりではない。給食を食べ終わったあとの配膳台の片付けも仕事だ。


 この、片付けで一番大変なのは、牛乳パックの入った袋の片付けである。


 理由は簡単。


 牛乳は臭い。その牛乳が良く袋に溢れているのであ。ちょうど、袋を縛ろうとしたときに、その溢れた牛乳が手につくと言うことは良くあった。


 しかも、明らかにわざと溢す人がいるのである。床に沢山牛乳が溢れている時もあった。



 いじめはそれだけには、止まらない。プリント紛失は勿論。教科書紛失。筆箱はゴミ箱の中に。まさかの盗撮。アイツの半径3メートル内に入ると腐ると叫ぶ。親切に消しゴム等を拾えば、触るな気持ち悪い。まあ、こんな、感じで色々ある。しかし、そんないじめの中でも、心に残っているのが一つある。

 

 机に落書きだ。結構有りがちないじめの方法。書いてあった内容も実に良くある言葉。「死ね」「消えろ」「なんで、ここに存在してるの?」「気持ち悪い」など、何の捻りもない言葉たち。それ故、それを見た瞬間は私は見事なまでに覚めていた。第一声が「わぁ……よくある」だった。傷つくとか、悲しいとか、そういう感情よりも飽きれが先に来ていた。私は心の中で、ドラマの見すぎなんじゃないの、と呟いていた。


 この事を誰かが先生に言っていたらしく朝の会の時間犯人探しが行われた。先生がみんなに書いたやつは誰かと問う。当然誰も手を挙げない。挙げるわけがない。朝の会は、朝の会らしきことをせずに終わってしまった。勿論、犯人もわからないまま。


「おい!女光大丈夫か?」


 朝の会が終わり、私は椅子に座り机を見ながら不気味に微笑んでいると、光が話かけてきた。彼は私のおかしな様子より朝の方が気になるご様子。


「大丈夫って、何が?」


 私は目だけを動かして光をみる。そして、落ち着いた静な声で彼にだけに聞こえるように言った。。 


 光はその私の様子に驚いたらしく一瞬目を剃らす。


「いや……えーと。恐いですよ?光さん。」


「何が?」


「いや。黒いオーラがムンムンと…」


 そうですか、そんな出てましたか。と、私は笑った。多分この時の私の精神はイカれていたのだろう。


 


 昼休みになり、私は朝の事で先生に呼ばれた。体育倉庫に入り話合い。先生はとても暗い顔をしていた。私はそれと対称的に明るい顔をしている。何故、明るい表情しているの?と問われても良くはわからない。暗くなり、先生に色々問われて、めんどくさくなるのが嫌だったのかもしれない。心配かけないという意思が働いたのかもしれない。もしくは、何も感じていないのかもしれない。今の私にも過去の私にもそれは、わからない。


 先生の質問に適当に答え。あまり、大変な状況じゃないことを伝える。あいつらの悪ふざけがすぎたとそれだけ伝え、体育倉庫を後にした。


 一人廊下を歩く。小さな子たちが廊下を走っている。二年生らしき人が、四年生の教室へ入る。給食のワゴンを運んだ六年生とすれちがう。ワゴンには、一年二組と書かれていたので、六年生が一年生の給食の世話をしているのだろう。


 そういえば、今年は一年生の入学人数が一気に減ったらしい。去年までは三クラスあった教室も今やニクラスになっているそうだ。これは、他の学校も同じだとか。理由はよくわからないが。これが、少子高齢化ということを知るのは、まだあとの話。


 教室のドアを開ける。中にいるのはほとんどが女子で男子の姿は二,三人ぐらいだ。ちなみに、その二,三人は私の仲の良い光率いる(そこは、ちょっと謎だが)グループだ。そのグループは教室の後ろで何やら、レスリングをしていた。


 私は、「ばーか」と、いいながらその真横を通り、自分の席の椅子に腰をおろす。光が、私の一言に反応したように口を開いたが構わず机の中から本を取り出し、読み始める。光が私の斜め右後ろで何か言っていたが、全力で無視をする。やがて、彼も諦めてまた、遊び出した。いつものことだ。


 これが、たいして、面白いことも無かった。五年生の話だ。

いつも読んでくださりありがとうございます。

すみません。今回の話だいぶ適当になってしまったことを深く詫びます。すみませんでした。

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