↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

夢日記

作者: 不眠
掲載日:2026/09/01

 とても優しい男の夢を見た。

 運動神経はからっきしで、要領も良くない。自分は何もやってもダメダメだと思っている男が、謎の機関からすごいパワーを貰い、全知全能に近い能力を持つ夢。

 彼は万能の力を得た。でも、臆病な彼は普段は力を使わず、訓練のときだけ使用した。

 訓練最終日、機関の人間から「ご気分はどうですか?」と聞かれた。「全て思い通りになる力を手に入れた気分は」

 「何も変わらないですね」と彼は応えた。「いまだに逆上がりも出来ないし。日常生活はてんでだめです」そう言って、少し恥ずかしそうに笑った。

 訓練を終え、彼は機関から解放された。訓練の間、男はとある家族の居候だった。それが終わる。

 男が寂しそうにしていると、「またね」と長女が言った。「研究は終わるけど、消えるわけじゃないんだし。また会えるよ」

 男は分かっていた。ここは夢の世界だ。夢の主人が目を覚ましてしまうと、二度と会えない。何もかも消えてしまう。

 男にはどうしようもなかった。万能の力を得た代償に、この世界の本当の姿を知ってしまっただけだった。

 男が鏡を見る。夢から覚めたくない。彼らに消えてほしくない。

 しかし、顔の輪郭は徐々にぼやけていき、意識も混濁していく。

 そして、目が覚めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。