表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
西園寺須磨子は未だ恋を知らない  作者: 天音紫子(著)×霧原影哉(監修)
第6章 わたくし、強くなりとう存じます
PR
23/80

チーフ自主練開始

 ──翌朝。


 チーフは、いつもの時間より早く家を出た。


 向かったのは、近所のトレーニングルーム。


 受付の男が、意外そうに目を上げる。


「久しぶりですね」


「ああ」


 短く答え、ロッカーへ向かう。


 鏡に映る自分を一瞥するが、立ち止まらない。


 ストレッチ。

 深呼吸。

 ベンチプレス。


 重りを持ち上げる。


 ……鈍い。


 腕が、わずかに遅れる。


 チーフは何も言わず、重量をひとつ上げた。


 再び、持ち上げる。


 筋肉が震える。

 呼吸が荒くなる。


 だが、止めない。


 もう一度。

 もう一度。


 バーを戻し、手のひらを見つめる。


 白くなった指先が、ゆっくりと色を取り戻す。


 チーフは、再び重りをつかんだ。


 汗を拭いながら、チーフはスマートフォンを手に取る。


 表示されたメッセージ。


 須磨子様。


 一瞬だけ、表情が和らぐ。


 だがすぐに、ロッカーへ戻した。


 ――まだ足りない。


 チーフは、再びベンチに向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ