第2話 女体大作戦
了解です。
会話のテンポと日菜の内心ツッコミ+一軍女子の陽気さが映えるように、語句を整えてライトノベル調に仕上げます。
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――しかし、どうしたものか。
視線を向けることはできても、距離はまったく縮まらない。
天上院有紗はすぐそこにいるのに、声をかける勇気が出ない。
そのもどかしさに、私は机の上で指先をもぞもぞと動かしていた。
――と、そのとき。
「安桜さーん」
背後から、やけに陽気な声が飛んできた。
「ひゃっ……! さ、笹倉さん? どうしたんですか」
振り向くと、笹倉澤汝がいつもの飄々とした笑みを浮かべて立っていた。
「ちょっと気になってさ。天上院さんに近づきたいんでしょ?」
「えっ……」
図星を突かれて、言葉に詰まる。
澤汝は肩をすくめるように言った。
「私、天上院さんの連絡先持ってるんだけど。どうする?
私から呼んであげてもいいよ?」
(――これは……絶好のチャンス。逃す手はない!)
胸の奥で、警報が鳴り響く。
「ありがとうございます……! あ、安桜日菜でいいですよ」
「了解。じゃあ、これからよろしくね、日菜ちゃん」
(……ちゃん!?
こ、これが一軍女子の距離感ってやつ……!?)
一瞬で心のガードが崩される。
「それじゃ、呼ぼっか」
「えっ、今!?」
あまりにも即断即決。
思考が追いつく前に、事態は一気に動き出そうとしていた。
「……何のご用でしょうか?」
澄んだ声が、静かに響いた。
「えっと、笹倉です」
「安桜です」
短いやり取りのあと、有紗は改めて二人を見て微笑む。
「それで、笹倉さんと安桜さん。私に何か?」
(どうする……どうする!?
ここで引いたら、もう次はないかもしれない)
胸の奥がざわつく。
だが、考えている暇はなかった。
(まずは……あの“透明な壁”が反応するか、試してみよう)
「あ、あの……」
――何も起きない。
(……反応しない!?
よっしゃ、いける……!)
覚悟を決め、私は一歩前に出た。
「私と……友達になってください!」
日菜は勢いのまま、九十度に背中を折り、両手を差し出した。
(我ながら、超ド直球……!)
あまりに突然の行動に、有紗は目を見開く。
しかし次の瞬間、ふっと表情を和らげると、そのまま日菜の手を取った。
「……いいですよ」
柔らかな温もりが、手のひらに伝わる。
「私も、つい最近この学校に来たばかりで……少し悩んでいたところでしたの」
(よかった……!
過程なんて全部すっ飛ばして、ド直球に行ったけど――やっぱり結果がすべて!)
胸の奥で、勝利のファンファーレが鳴り響く。
「それでしたら……昼休み、ご一緒にお昼ご飯を食べませんか?」
「ええ、もちろん。構いませんよ」
(よっしゃー!!)
思わず心の中でガッツポーズを決める。
こうして、私と天上院有紗は――“友達”になった。
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