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揺らめき移ろうものたち

あてどなく彷徨う

作者: 黒森 冬炎

こころ

よわく

おもいは

つよく


息を吐いて

ぺったりと

座り込んでしまった

君よ



空は曇り

雨にもなれず


手には本

いつかの海に

風と星


空は曇り

雨にもなれず



ふてぶてしく

寝転んだ

地を這う植物に

涙する

君よ


鳥の色

雲の窓

いつか見た

白い滝



空は曇り

雨にもなれず


手には花

いつかの山に

歌と月


空は曇り

雨にもなれず



ことば

よわく

しせんは

つよく


目を伏せて

ぼんやりと

立ち尽くしてしまった

君よ



宇宙(そら)は遥か

銀河(かわ)は微睡む


空は曇り

雨にもなれず


手には酒

いつかの森に

波と苔


空は曇り

雨にもなれず


酔うては独り

旅の空



お読みくださりありがとうございました

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― 新着の感想 ―
[良い点] ひらがなで書かれた連とその他の連との対比が、詩に独特のリズムと味わいをもたらしていて、技巧的にも、そしてもちろん心に伝わってくるものもすごくたくさんあり、とても素敵な詩だなぁと感動しました…
[良い点] >空は曇り 雨にもなれず 今の空は、まさにそんな感じです。 いっそのこと、涙枯れるまで泣いてしまえたら。 そんな感情を表現する描写のように感じました。 ひとり酒を飲みながら、君想う.…
2021/05/28 14:49 退会済み
管理
[良い点] 心は折れていないけれど、前に進むことに少し疲れてしまった人にみえました。 今日は、お酒飲んでふて寝。明日頑張ろうって。 そんな人物を想像しました。 銀河は微睡む この表現が好きです。 読…
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