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中堅モンスターのほのぼの世界無双録  作者: 虎徹っちゃん
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体力テストの対決②

「さぁ! マドさん!! 次は100m走よ!!」


マド達はグラウンドへ向かう。


「よーい…… ドン!!」


ラースはキレイなフォームで100mを走り抜ける。


「ラースのタイムは10秒08!!」


「まぁっ! こんなものですね!!」


ラースは勝ち誇ったかの様な表情を見せる。


続いてマドの順番。


「よーい…… ドン!!」


マドはメタルハンドのジェットを使い一気に100mを突き抜ける。


「マ、 マド…… よ、 4秒75……」


タイムを計っていた生徒が腰を抜かして座り込む。


「マ、 マドさん!! それはズルいのではないの!?」


「え…… えっ……と…… ケンタウロス先生に聞いたら「それも君の力だから別にかまわないよ」……って……」


マドはオドオドしながらラースに言う


「きぃーっ!! それじゃ、 次は握力よ!!」


「セキさん…… 貴女…… 100m走いかがでした?」


「……2分35秒…… ゴレは?」


「私は…… 1分56秒ですわ…… 土属性、 しかも岩石タイプの私達には速さを求めるのは厳しいですわね……」


「……本当ね……」


「ラース…… 握力97」


「マド…… 握力計を握り潰した為測定不能」


「……」


メタルハンドの掌に小さく丸められた握力計を見て、 ラースは絶句する。


「次は垂直跳びで勝負ですよ!!」


ラースはマドを連れて垂直跳びのテストの場所へと引っ張る。


「セキさん! 今度はいかがでしたか?」


「……握力…… 320…… よかった……」


「おっほっほっほ!! 私は295でしたわ!! やっと私達に向いている物が来ましたわね!!」


マドとラース、 2人の裏でゴレとセキは自分達に向いていたテストに喜ぶ。


「行きます!! たぁ!!」


ラースは飛び上がり、 計りに手を当てる。


「ラース! 80cm!!」


「まっ! こんなものです!」


ラースが勝ち誇っていると


「マド…… たぶん…… 10m位?」


垂直に噴射されたメタルハンドのロケットで遥か上空にいるマドを見て、 ラースは泣きそうになる。


「セキさん…… 今度はいかがでしたか……?」


「……2cm……」


「私も…… 2cmでしたわ……」


「……私達…… 重いから…… 跳べない……」


「この体力テスト…… 私達を陥れようとしてません!?」


先程までの元気を無くすゴレとセキ。


「反復横跳びなら、 私の独壇場よ!!」


ラースはGカップの胸を激しく揺らしながら反復横跳びを見せる。


「いいな…… あんなに胸があって……」


マドは自分の限りなく0に近いAカップの胸を擦りながらラースの反復横跳びを見ていた。


「ラースの記録、 86回!」


「今度こそマドさんに勝ちましたわ!!」


汗を拭うラースの横でマドの反復横跳びは、 またしてもメタルハンドのロケット噴射を利用したもので残像が見えていた。


「ぶ、 分身の術!?」


ラースはマドの動きを見て、 座り込んでしまう。


「マドの記録…… もう分かんない~!!」


「セキさん……」


「……もう…… 聞かないで……」


その横で1回も反復横跳びができていないゴレとセキがいたのは言うまでもない……。


残す『腕立て伏せ』『腹筋』もラースの健闘虚しくマドに負けてしまった。


「マドさん! 貴女なかなかやりますね!! これからはライバルとして貴女に負ける事なく精進しますわ!!」


「ラースさん! 私も楽しかったです!」


マドとラースは互いに握手をして、 ここに友情が芽生えたのであったとさ……。

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