表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20歳の君から17歳の俺へ  作者: 暁 ひらり
終わりと始まり
7/8

〜とあるクラスメイト視点〜

ある朝のHR、担任がこのクラスに女の子の転校生が来ると言った。


えぇーーー!!っとクラス中が騒がしくなる。


そこかしこから転校生についての話が上がる。


かくいう私もその1人。


前の席に座っている子に話しかける。


「どんな子が来るんだろうね」と。


クラスが落ち着きを取り戻した頃、クラスの、いや、学校のアイドルとも言うべき千尋君が転校生の女の子が来ることを楽しみだと、仲良くなりたいと言った。


その言葉にクラス中はまた騒がしくなった。


それもそのはず!


我らがアイドル千尋君には仲のいい女子がいない!


なんてったって彼は学校のアイドル!!


抜けがけはもちろん禁止だ!


あ、挨拶はOK。


そんな彼は自分から必要以上に女子に近寄らない。


なので特別仲のいい女友達はいないのだ!


だからこそ、彼はモテているにも関わらず男子生徒からも好かれていた。


皆に分け隔てなく接し、空気を読み気配りができ、困っている人がいたら放っておけない優しい彼は、女子生徒だけではなく男子生徒、そして教師陣からも人気が高い!


そしてそして!学校のアイドルである彼はもちろん顔も良い!!


漆黒のサラサラした髪に、穏やかな印象を与える優しい黒目。


中性的な顔立ちだが、とても整っており、秀麗という言葉は彼を指す為につくられたのではないかと個人的に思っている程だ。


それに加え、彼は勉強も出来、テストでは必ず5位以内には入る。


顔よし、性格よし、頭よし、そんな彼がモテないはずがない!!


天は彼に一物だけではなく二物も三物も与えたのだ。


羨ましい限りである。


そんな彼が、一人の女の子と仲良くなりたいと言ったのだ。


深い意味はなくとも騒ぎになるのは必然である。




週が明けると転校生はやって来た。


柔らかな雰囲気のなんとも可愛らしい子だった。


クラス中が彼女に釘付けになった。


もちろん彼も。


席に着いた転校生と、隣に座る彼をチラッと横目で見れば、挨拶をしているところだった。


彼は笑っていたけれど、その笑顔はいつもとは違うような印象を受けた。


なんとなくだけど、普段よりももっと甘さを含んだ…優しいような、嬉しそうな笑顔に見えた。


休み時間になり、私は友達と転校生の元へと向かった。


彼女の周りには人が集まっていて、各々自己紹介をしたり質問をしていた。


その会話の中には千尋君も混ざっていて…


彼のいつもと違う雰囲気は皆も薄々気づいていた。


その原因が転校生である明日香だということも。


明日香に向ける微笑みは優しいもので、明日香に向ける視線はほんのりと熱を帯びていた。


たった1日でも、クラスの皆が気づいてしまうほど、彼の態度はわかりやすかった。


いや、クラスの皆が千尋君を好きだからこそ、ちょっとの変化でも気づけたのかもしれない。


それでも、あんな顔をした千尋君を見たのは皆初めてだったから…驚きを隠せないでいた。

ちなみに…翔は可愛いワンコ系なので男女問わず人気(男女比だと3:7くらい)で、雄也はかっこいいヤンキー系で女子からも好かれているけど男子からの支持率の方が高い(男女比だと7:3くらい)です。2人とも顔が整っているため千尋と並んで学校のアイドルになってます。

千尋は…5:5で本当に男女問わず人気者です。

3人にはファンクラブがあるとかないとか…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ