エピローグ
投稿し忘れていました。
短い蛇足的な文章です。
何台も並んだカメラの前で、一人の老人がインタビューを受けている。
「十文字忍先生、あなたの作品が賞をとられたということですが、今のお気持ちは?」
「嬉しいね。やはり昔からの夢だったから」
老人の声は弾んでおり、誰が見ても心から喜んでいることが分かる。
「そうですよね。昔は違うペンネームで小説を投稿されていたようですが……どうして改名されたのですか?」
「昔は十文字順次っていう、自信の本名をもじった名前だったけど、少し気分を変えたかったというか……やっぱり長年耐え忍んできたって意味も込めて、改名させてもらったんだよ」
苦笑いしながらもやはり老人は嬉しそうだ。
「十文字忍先生、あなたの作品で一番伝えたいテーマとは何でしょう?」
「自分を見ることでも分かるかもしれないが、『幾つになっても夢を持ち続ければ叶う』……だな」
記者の何人かがなるほどと頷き、自身のメモ帳に記載している。
「それでは最後に……この受賞を今誰に一番伝えたいですか? せっかくなので、その方にメッセージがあれば、ここでおっしゃって下さい」
「……最初に作品を見て面白いと言ってくれた、一番のファンに――悟、ありがとう。お主のおかげでわしは夢を叶えることができたよ」
老人は万感の想いを込めて、カメラに向かってそう告げた。
しばらくして、順爺が久々に家へと戻ったときに、彼がミスティアから帰ってきたという勘違いをした悟が大層驚き、一騒動起こすことになるのだが……それはまた別のお話――
正直直したい部分が多いですね。
最初に三人称視点で描き始めましたが、一人称の方が自由に描けたと思います。
今更描き直しはしませんが、やはりプロットは必要だと思いました。