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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

何時までも、傍に居たかった。

作者: 黒架

皆様、お初に御目にかかります黒架"クロカ"ともうします。

このたびは私の作品を閲覧して頂き本当に嬉しく思います。

一日で思い立ちぱっと書いた作品なので矛盾点など多いかも知れませんが大目に見てやってください。

では、どうぞ。

私には最近まで付き合ってた彼女がいた。

最近までというのは....そう別れたから。


理由は些細なことだった、私が全ていけなかった。


別れてから何度か話し合い、今でも連絡を取れる仲ではある。だがそれはあくまで友達、という関係。



別れてから毎朝携帯がなる、それは彼女からのライン、『おはよう』とだけ送られてくる。

私も其れに挨拶を返す。次に既読がつくのは何時かは分からない。早い日もあれば遅い日もある。

私は待ちきれずに何度も、何度もラインを開いては既読がついてないかを確認する。

そんな自分に呆れつつもやめられない、それくらい好きだった、というか今も好き。


彼女は私より一つ年上で社会人。 その所為か私は何時も彼女に甘えてしまった。きっと疲れてたのに私がしつこいせいで何時も甘えさせてくれた。きっとこれも私達が別れた原因のひとつだろう。


毎日毎日、彼女の事を考えて胸が痛くなって涙を流して、そんな日々をずっとずっと別れてからループしている。


あの日から私は死んでいるも同然、それくらい彼女が好きで好きで私の全てだった。それが失われ私は生きている心地がしなかった。


彼女のラインは何時も素っ気ないもので仕方なく返しているんだろうな、と思っていた。

だけど、彼女とまだ繋がっているのが嬉しくて、彼女からのラインが来るとにやけてしまった。

内容は『疲れた』とか『ねむい』とかそんな程度の短文。それでも私は嬉しくてそれを何度も何度も見返したりした。それでもやっぱり虚しかった。以前まで『好きだよ』とか『今度、デートしようか』とかだったのにそんな事を考えて胸が痛くなる毎日。



あの日、振られた日私は「恋人の侭でいいかわからない、考えたいから一回友達に戻ろう」と言われそれを承諾した、此処に変に粘って嫌われたくなかった。だけど私は「何時か、絶対答えだしてね..ずっと待ってるから。」と告げたがわかっていた、私は最初から全部。もう彼女の中に私は居なくて私の所に戻ってくることなんてないと。わかってたけど、それを分からないふりをしようとそう言った。そして寂しくなる度『待ってるから、答えだしてね』と何度も送った、其のたび彼女は『わかってる、何時になるかわからないけど』と曖昧な返事を私によこした。


あれから一年私はまだ待っている彼女の出ない答えを、何時か自分の元に帰ってくるんじゃないかって、淡い期待をしている。

でも、ある日我慢できなくなった、本当にもう我慢できない。そう思った私は朝何時もの様に彼女からの『おはよう』のラインに既読をつけ返事をすれば続けて『今日、少し話したい事ある。』と送った。


それから学校へと向かった私は友達に話しかけられても授業で当てられても全く集中できなかった。休み時間のたびに何度もラインを確認するが既読はつかずに時間が過ぎていく。


一日上の空だった私は家に帰ればまたラインをチェックした、がやはり既読なし。

其の侭気にしないでおこうとスマホをベットに投げ夕食を食べたりお風呂にはいったりと普通の日々を過ごした。


もう今日は諦め寝ようと思った矢先「ポキポキ」とラインがメッセージを受信する音が聞こえた。

私は急いでスマホのロックを開け中を見る。


『いいよ、何?。』


あれだけ時間がかかったのに、これだけと思ったがそれだけでも彼女からの返信が嬉しかった。

指を滑らせ文字を打っていく、1分後その文章を送った。


『私とより戻してほしい。』


これが本音、彼女はしっているだろうがどうしても言いたかった。

待つといったものの、結局は待てず..きっとこうゆう所が嫌いなのだろう。


『むり』


5分したくらいか彼女からのライン。正直わかっていた、こうなることが。だが冷たい言葉に冷たい文章。それだけで私は泣いてしまった。大粒の涙を零しつつ返信を返す。


『何で』


まるで母親にほしい物をねだる子どものような我儘。ほんと私は何をしているのだろう。


『何でも』


『じゃあ、何でライン返してくれるの?。嫌なら返さないで、ブロックでも何でもしてよ。』


『それでいいの?』


『やだよ、嫌だけどしょうがないじゃんそうしないと、苦しくて胸が痛くてたまらないの。忘れたい、全部抱き締めたことも、キスもえっちだって忘れたい。けど、忘れられないし忘れたくない、矛盾してるんだもん。』


今迄心に溜めて彼女にいえなかったことを吐き出した、それでも彼女の文字は冷たくて私は涙を流さずにはいられなかった。私が最後に送ってから会話が途切れ時間が過ぎる。その時間が私には一時間にも二時間にも思えた。暫くしてスマホが鳴った。


『そう。』


一言、私はあれだけ伝えたのに彼女は軽くあしらうように一言だけ。其の時私は現実を突きつけられた、自分がしていることは意味のない事なんだって思わされた、其の日私はそのラインを返さずに大粒の涙を流し眠りについた。


次の朝昨日何事もなかったかの様に『おはよう』ときていたが私は其れを無視した。

あれからもう駄目だと思った私はある決意をしていた。それは彼女のラインをブロックして関係を断ち切ること。それしかもうなかったのだ。意を決して彼女は相手とのラインの履歴を全て消し、ブロックした。


きっと最初こそ何故返事がないのだろう、と思うかも知れないがきっと彼女なら悟ってくれるだろう。

そして、其れで終わる。私達の関係は終わった。いや別れたときから終わっていた、私が無様にしがみついていただけ。


私はもう恋愛はしないだろう、この先ずっと。彼女はどうだろう、と少し考えたが涙が出るので考えるのをやめた。私は彼女を忘れることにした何年掛かるかわからない、もしかしたらずっと覚えてるかもしれない。だけど努力はしようと、そう決めたのだ。


空を見上げると雲ひとつない晴天。それに対して私は泣きはらした酷い顔をしていた。

そんな顔で清清するほど真っ青な空に向かってもう届かない彼女へのメッセージを送った。


「ばいばい、大好きだったよ。」



どうでしたでしょうか?。私は基本バットエンドともうしますか暗い話が嫌いなのですが何故かこうなってしまいました。

読んでいる途中で「あれ、百合じゃなくてよくね?」と思われた方、私の趣味で御座いますので。

最後まで読んでいただき有難う御座いました。


それでは、また何処かで。

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