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パラノイア  作者: 颪金
8/22

「再教育をする」

 食事を終え、テーブルの上を片付けると、そう言った。料理中の私の願いは聞き入れられなかった。

 男には、大切な存在があった。辛い時も苦しい時も自分を支えてくれる存在だった。

 どんな不運があっても、その存在は男に幸せをもたらした。

「だが、男には、誰にも言えない秘密があった。その秘密には、男自身も気付いていなかった……ここまでにしよう」

 立ち上がった。

 私が聞かされているのは、とある男の半生、もしくは、記憶らしい。

「お前ももう寝ろ」

 部屋に入って日記をつけ、言われるがままベッドに横になった。

 バケツ運びをしてて、疲れたのか、すんなり眠りに入ることが出来た。

 翌朝、陽の光で目を覚ました。

 どれだけの時間、眠っていたのだろう。お腹が空いた。

 ふらふらと漂うようにリビングに出る。そこにアドの姿は無かった。

 寝室と思われる場所を覗いてもいない。

 少しずつ、少しずつ、不安になっていく。

 アドがいないと嫌だ、怖い……そう思えてくる。

 最後に、玄関の扉を開けた。

 家のすぐ目の前に、アドが倒れていた。

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