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パラノイア  作者: 颪金
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 そういえば、件のあの上司はどうなったのだろう。

 僕に見舞いに来てくれた同僚に訊いてみた。

 僕がベランダから飛び降りたのは、朝9時過ぎ、その前に亜戸に電話を掛けて、僕のマンションに向かったのが8時45分頃……思えば、亜戸は、僕が飛び降りた瞬間を見ていたのかもしれない。悪いことをしてしまった。

 その後、原因を探ろうと、僕の携帯を見た両親が、「思い出」という件名のメールを見て、事態が明るみになった。

 僕は自他ともに認める童顔だ。そして、女々しくもある。

 学生のときは何度も変えようとしたのだが次第に諦めがついた。どうにかなるものじゃないと解った。

 でも、それが、間違いだった。

 上司は、僕の"女らしい所"に惚れたらしい。誘惑したつもりはない。

 そして、僕の結婚の報告を聞いて、自分が抑えられなくなった。

 僕を襲っている最中の上司の言葉が、今も頭から離れない。

「結婚なんて、嘘だろ!? 俺を裏切ったりするわけないよなぁ!?」

 強姦、と言っていいのかは解らない。

 ちょっと襲ったくらいで自殺しやがって、誘ったのは向こうだろ、と上司は言った。

 それを聞いて、僕の同僚、そして僕の両親に通報されて、事態は収束した。

 上司から、謝罪の言葉が出ることは無かった。

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