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パラノイア  作者: 颪金
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「それも、夢見の体質のおかげ?」

「さぁ……どうなんだろう」

 昏睡状態とはいえ、夢の内容をここまではっきり覚えているのは、ある意味珍しい。

 それは、僕の体質に問題があるのだろうと医者は言う。

 現代医学では解明出来ない体質。

 それが、「夢見の体質」。

 眠ると必ず夢を見る。そして、忘れない。

 この体質は男にしか受け継がれない。僕は母の連れ子だから、今の両親はこの限りではない。

 でも、僕の本当の父親はこの体質だ。60近くになる今日まで、色々な夢を見てきたそうだ。

 そして、この体質は、間に女の世代を挟んでも遺伝する。

 現に、僕の姉の子……僕から見て甥にあたる子が、先日、悪夢にうなされたと聞いた。

 ……そういえば。

「亜戸、君は、僕の甥に会ったことある?」

「甥? いや、無いけど……どんな人?」

「僕と同じ体質の子。今日、見舞いに来てくれる予定だから、会ってみてよ」

 亜戸に連れられ、病室へ戻ると、話に出ていた人物はもう来ていた。

「英斗君」

 英斗、呼ばれたその少年、歳は10代後半だろうか。こちらを見て、にっこりと微笑んだ。

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