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幼馴染同盟 ~Are you BEST FRIENDs?~  作者: アオハル
01.APRIL _Something to know_
81/143

   お   ま   た   せ

 大変申し訳ありません!!

 案の定ちょっと(?)ばかし病院通いががが。

 おかげさまですっぱりと更新が出来ずじまいで……すみません。

 そして完全に自分の都合ですが、日付的な意味合いもあって、これからは心象(?)的な何かにシフトします。



 以下はその予告的な。

「今朝、明日葉から報告があったから言うが……明日葉は今年度を以ってして転校するそうだ」

『――――、』

 担任の決まり文句みたいな発表で、教室中がまるで波のようにざわつき始めた。これまた定型のように静寂を促す担任の隣で、俺は壇上からそれらを俯瞰してある事を思っていた。

「…………、」



 そんな驚くものだろうか? ――――と。



 俺は好き嫌いが激しいと評価された事があった。評価と言うか注意か。なにせ「好きなものにはまるで薬物のように依存するくせに、嫌いなものには親の仇のように拒絶しますからね」という一筆つきだったのだから。しかしそれは違うと思った。好きの反対は無関心……こちらのが俺こと明日葉透を指すのに適した言葉の気がするのだ。

 そんな俺だからこそだろうか。

 ハッキリ冷たい事を言ってしまえば、このクラスに限っただけでも関わりのある人間――所謂『知り合い』のたぐいなんて少数だ。学年全体に検索範囲を広げてみても、高校一年では大差どころか類似値しか示さない……そんな人達の空気に晒されるこの場が、この場にいる事が非常に居た堪れなかったのだ。

 一つは前述した希薄な繋がりでしかないのに、こういう時にはマスコミの如く根掘り葉掘りと訊いて来ようとする図々しさ。もう一つはそんな事しか考えられない自分への嫌気からだった。

 幸い、帰りのホームルームで発表してほしいという旨を担任に伝えていたので、すぐにこの壇上から立ち去れる……と良いのだが。



「…………、はぁ」

 こんな下らない事しか能書けない自分に辟易する。なんて自分はこんなにささくれ立っているのだろうか。まるで俺らしく、明日葉透らしくな――――あ。

「? どうした明日葉」

「……いや、なんでもないですよ」

 視線だけでホームルームの続行を促し、担任が再びみんなへと連絡を告げ始める。その声を軽く聞き流しながら席へと向かう。

 椅子に手をつき、重そうに腰を下ろそうとした戸頃で改めて思う。

(……やってしまった)

 溜め息をしてしまったた事自体もそうだが。偽善と好奇に満ち満ちた雰囲気に圧迫され、息苦しくて吐き出してしまったそれで――。

「……」

 一人からの視線がより厳しいものになった気がしたからだ。



   #



「――――もうあれから二ヶ月発つのか」

 まるで熱帯夜に魘されたように汗が伝う額を押さえながら、呻くように呟く。

 この戸頃、ずっとそんな感じだ。



 ――――まさか、それが。

 暗く曇る、本来は輝かしいはずの連休の予兆だとは。

 この時の俺はついぞ思わなかった。

 明日から、再び奇数日更新――――開始。

(ちょっと格好いい感じに言ってみたかっただけです、はい)

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