幕間―1
何だかんだで書き終わっちゃった!テヘペロ☆
でも大丈夫、頑張って明日も二話掲載しますから!
……書くの超遅いんだけどねー。
ということで短めの『幕間』、どうぞ!
三月三十一日。
満開の桜が吹き荒ぶ中、僕達は遠くへ遊びに出かけていた。
珍しいことにクラスメイトにバスケットボールに誘われ、参加する事になったのだ。
最近、クラスでもトップ(下手すれば僕よりも上)の運動能力を誇るようになったチカ。
それと反比例して室内の遊びに興味を持つようになったミサ。
――――明日にも『向こう』へ引っ越す僕にとって、この誘いは丁度良かった。もしかすると三人だけだったら、表情に出て来そうだったから。
だからだろうか。
二人を呼んだ時、何故かどちらも浮かない表情だった事に、僕はよく解らなかった。
小学三年、そしてここで最後の娯楽は、こうして幕を開けた。
# # #
五対五で行われたバスケットボールは、僕達三人が入ったチームが圧勝だった。
殆どボールを取って走れば勝ち、みたいなものだったが。
だが、おかしい。
おかしいおかしいおかしい、おかし過ぎる。
何でチカとミサは楽しそうじゃないのだ?
周りは気付いていない。そりゃそうだ。二人は笑ってプレーしているのだから。
しかし、僕には『笑って』いるだけで『楽しんで』いるようには映らなかった。何処か翳りさえ見えた気がした――――実際それは間違いではなかったのだが。
# # #
世界が茜色に染まった頃、僕らは解散した。
そしていつも学校から帰る時と同じく、肩を並べて帰路に着く――――
――――そんなはず、だった。
ポツリ、ポツリと誰かが帰って行く中、僕と二人だけが残った。
二人は僕を見ていなかった。
何だろう?
場違いにもそんな事を考え、声を掛けようとして、
頬に痺れるような痛みが走った。
思わず。
前を見て、漸くチカに平手を打たれた事を知った。
目に涙を溜め睨む姿は、僕をある結論へと到達させた。
――――二人は知っていたのだ。僕が引っ越すという事を。
両親がいつまでも言い出せなかった僕に代わって伝えてくれたのだろうか、真実は判らない。そしてその事はどうでもいい。
それが彼女達まで流れ着いたというだけの話。
それを証明するように、ミサが堪えられなくなった涙を流しながら僕に抱きついて来た。
同時に、僕の見ていた景色が滲み始めた。
# # #
――――そこからは僕は憶えている。
霞む朱色の空の下。
僕らは『約束』をした事を。
――――二人は忘れてはいなかった。
この片隅の八年間、僕と共に笑って駆け回った事を。
――――――――――僕らは、知っている。
涙目幼女最高!
ということで『幕間』でした。
次回はまたまた過去話、『零話』です。
四話で出て来た向こうの『アイツ』の回です。
もう一つは本編かSSのどっちか迷ってます。ということで感想で「こっちがいいです!」とかコメントしましょう!(えー)
お読みいただきありがとうございました。
※誤字脱字表現の誤り等がありましたら感想にてご連絡ください。
随時修正致します。
引き続き、『おさどう』をよろしくお願い致します。




