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幼馴染同盟 ~Are you BEST FRIENDs?~  作者: アオハル
01.APRIL _Something to know_
67/143

【番外編?】いつものおはなし(for the prologue―A)

 あっがががっ、あががががが――――っ!!!?

 はい予約機能が29日になってた事に帰宅した先程になってようやく気付きましたとさ……。申し訳ないっ! よって投稿なう!!

 あ、次話もちゃんと29日午前0時に設定し直したから安心して下さい!

 ……ホントは中身の時間帯的に16時が最適だと思ってたのに……ううっ…………。

(以下は元々の前書きです)

 今回はただ一言。



 閲覧注意です。

 理由は前回説明した通りです。

 それでも――という方々は、以下の10行に渡る空白の先へお進み下さい。











「――だから悪かったって」

「ええ、そうね。……そう言って『謝ったからいいじゃん?』みたいな展開に持って行こうとしてるのが透けて見えるわね」

「え、ええーっ! さっき謝ったのってそういう扱いになっちゃうの!?」

「トール君はとにかく周囲をしっかり見る戸頃から直していくべきだよね」

「み、ミサも!? あのミサもそんな辛辣になるくらいの出来事だったのアレ!!?」

「まぁ、所詮は兄さんですからね。……仕方ありません」

「お前の場合は全国の兄に謝る戸頃から始めようか!!」



 平日、その夕方の事。

 いつだか見たような橙色の景色の下、4人の少年少女が制服姿で帰路についていた。今日は普段よりも早くの放課となったからか、特にこの帰り道は車や人の通りがゼロだった。

 そのためか窮屈な学校生活から解放された四人は、それぞれの地をいつも以上に出して歩いていた。

 ――例えば前を歩く不機嫌そうな少女二人。

 一方は大山(おおやま)智香(ともか)、もう一方は三咲(みさき)可憐(かれん)。どちらも同い年の高校二年生で、同時に後ろを歩く不憫な少年も含めて幼馴染みの仲だったりする。

 片や綺麗な黒をストレートに腰まで伸ばし、女性平均よりは高い背丈と恵まれた胸、それから脚線美が素晴らしい大山智香。片や栗色の髪をおさげにし、引っ込む所は引っ込んでおきながら、「大きい」と言うよりも同性でも思わず「うっわ、デカっ!!?」って言ってしまいそうなメロンを二つほど携えた可愛らしい三咲可憐。どちらもこの夕日の差す帰り道にとてもとても絵になる美少女だ。

 同じ制服を着た生徒は同学年でも二百七十八人いるが、ここまでのペアはいない事だろう。

 ――例えばその後ろを追いてゆく兄妹二人。

 兄の方である少年・明日葉(あしたば)(とおる)はボサボサの癖のついた頭髪に日焼けよりは浅黒く見えるブラウンな肌で、学校指定ではないはずの黒の学ランを着用していた。

 対して一歳違いの妹である明日葉(のぞみ)はオレンジの陽の光に照らされてもなお白く映える肌とその加減で黒にも茶にも受け取れる長めの髪が特徴的で、前を歩く二人の少女同様にしっかり学校指定のブレザーをその華奢な身に纏っていた。

 少年はさておき妹の方も妹の方で絵にはなるのだが……中身がとてつもなく残念なのでやめておく。

 この四人にあともう一人、遠方に住むとある少女をカウントすれば『いつものメンバー』の完成なのだが、生憎と今日は平日なので無理な注文なのだった。とはいえ夜になればメールでやり取りは欠かさず行っているので(何に対してかは突っ込まないでほしいが)安心してほしい。

「だから悪かった、悪かったって!」

 この日は少年が何かをしでかしてしまったのだろう――いつまでも頬を膨らませて前をズンズン進んでゆく幼馴染み二人と、いつもは擁護に回るはずの妹にまで敵に回られてしまっていた。

「……あーっ、もぉおおおおお!!」

 それ以前に本人も罪悪感はあるようで、一瞬だけ周囲をキョロキョロと見渡して他に人がいない事を確認すると、その場でズザァァァァァッ!!!! と(アスファルトでできているはずの歩道なのに)砂埃を発生させる勢いで土下座を敢行していた。

「申し訳ありませんでした許して下さいなんでもしますから――――っ!!!!」

「「「な、なんでも…………っ!?」」」

 その際に勢い余って言ってしまったらしい少年の発言に、三人の(一応は)美少女が驚愕した。マンガ的な表現で説明すれば後ろに稲妻が奔ってる、あんな感じだ。

「ほ、……ホントになんでもいいワケ?」

「ああっ! それでこの俺の申し訳なさが伝わるならな!!」

 恐る恐るといった調子で智香が尋ねると、ガバッ!! とホラー映画かよとツッコみたくなる速度で顔を上げた少年が即座に首を縦に振って応えてくれた。どうやら流石に弄り過ぎて、少々判断基準のネジが緩んでしまっているようだった。

「「「…………」」」

 一瞬。

 ほんの一瞬だけ「あれ? やり過ぎた?」という罪悪感を感じた三人だったが。

(((きゅぴーん)))

 直後に「……で、でも悪かったのは相手だから!! ね!?」という悪魔の囁きによって途端に一同は目を暗く輝かせ、嗤った。それからそれぞれがそれぞれに視線を送り、何をやり取りしたのかほぼ同時に頷くと……。

「…………じゃあ、そうね」

「許して、もらえるんですの…………?」

「な、なんでオネエみたいな口調になってるのトール君……」

「ええ、大丈夫です。私達はちゃんと許してあげますよ兄さん。ただし――」

 …………そうして。

 少年は軽く口に出してしまった事を後悔してしまう阿鼻叫喚に――更にはもう一人も聞きつけて一層の大騒動に見舞われて、某主人公のように「不幸だ――――っ!!」と叫ぶ羽目になるのだが、それはまた別の話。

 ここで重要なのは一つ。

 少年が、いつになく必死に謝っていた事。



 そう。

 たとえどんな形でもそんな――下らなくも楽しい日々に、どんな些細でも亀裂を入れたくはなかったという少年・明日葉透のたったひとつの願い。

 ――――本当は終わらないでほしいという幸福を願っていたという事実の、その一端が見えた。ただそれだけが、この瞬間のおはなしで最も重要で大切なおはなしだった。



 その願いは、しかし少しばかしの時を経て――――。











The next(それは、) time i(もしもの)s extra(おはなし)



「だーかーらー、アンタが好きだって言ったからこの恰好にしたんでしょ?」

「トール君、ダメですよ。……今日は私だけを見て下さい」

「ですから。『デート』という単語も理解できないのですか?」

「もう兄さんを兄さんとして見ていられません……もう、限界です」



オレ(・・)は――――『明日葉透』なんかじゃ、ない」



 これは可能性が混在する世界。

 そして、主観性(しゅじんこう)がズレた世界。

 歪み、捻じ曲がった四日間――――終わらない幸福が、その幕を開ける。

 はい、ではまずは4日連続投稿――その序章をば投稿しました。本来、この『おさどう』はこれから投稿してゆく展開の長編(?)かあともう一方で短編として雛形が存在していました。というかそれのどちらかで投稿しようと悩んでいました(それが初回投稿の日付が8月2日の夜中にまでずれ込んだ理由だったり)。

 しかし。いざ投稿しようとした段階で、

「……どうせ文章能力ないんだったら、いっそ基本ハッピー路線にした方がいいんじゃね?」

 という謎思考の基に、急遽あんな話になり……そして今では「本編より季節・祝日・イベントにこじつけた話のが多くね!?」な、ハッキリ言ってどんな内容なのさというカオスな仕上がりになりましたorz

 つまりはこれはIF――「もしも」でありながら本編だったりします。とはいえ決定的なまでに所謂「正史」ではありません。

 まぁ、とにかくアレです。

「あー、この作者まーたお花畑な脳でなんか書いてやがるぜ」

 的なノリでかるーく扱っていただけるとありがたいかなー、なんて。



 それでは、真夜中にまた。

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