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幼馴染同盟 ~Are you BEST FRIENDs?~  作者: アオハル
01.APRIL _Something to know_
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【番外編】桜の花はまだ咲かず―下書(?)

『うぎゃああああああああああっ!!!?

 恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!!!』

 ……いえ、前回の後書きにて、ドヤ顔で「また27日に」とか書いちゃったのが恥ずかしくて死にそうなのです。



 さて今回は第11話でも良かったのですが思い出せば今日は卒業式だなーなんて思い出しまして……どうせならとイベントっぽいのを書こうと思った次第です。とはいえこれはあくまで下書きであり(いつもとは書き方が全然違いますが)、時間があれば後で正式に清書(?)に直そうとは思っております。最初はあらすじ的な感じで扱ってくれると幸いです。



 それでは、どうぞ。

 少年・明日葉透は明日卒業式を控えた中学三年生。進路も無事決定してる彼にとって、今のピッタリ過ぎる黒の学ランをこの学び舎で身に着けるのも、今日明日が最後となるのだった。

透「…………」

幸「…………」

 そんな寂しさが漂う教室内での事。

 隣の席に座る少女・水無瀬幸が、いつになく不機嫌なドス黒いオーラを纏っていた。まるでブラックホールのようなそれは、しかし逆に周囲を遠ざける要因となっており、そんな彼女と常日頃から駄弁る仲である少年に、急遽白羽の矢が立ったのであった。はっきり言って、扱いは人柱と大差ないのではないかと思う透は、しかしそんな言葉は口に出せず、いつものようにその隣の座り慣れた座席に腰を下ろす事にした。

 それは式の予行を終えた辺りからだ。勿論、理由も解っていた。

透「わ、悪かった! ホントに悪かったってば!!」

幸「そうですあなたが本当に悪いんですだから大声で話しかけないで下さい…………………………えっと、どちら様でしょうかあなたは」

透「これは酷い!」

透「……でも、本当に悪かったとは思ってるさ」

幸「…………、」

透「本当に……、」

透「『いや~、俺も皆勤賞獲れたはずなんだよな~』とか『誰かさんの看病とか誰かさんの看病とかがなければな~』とか色々調子に乗ってウザい事ほざいて誠に申し訳ありませんでした」

幸「…………はぁ」

幸「まぁ……そう思われても仕方がありませんよね…………」

透「いやいやだからこれは冗談というか調子に乗っただけというか――」

幸「ごめんなさい」

透「…………………………え?」

幸「……やはり私はあなたの迷惑でしかなかったのですね」

透「な、なんだよ『やはり』って……お前」

幸「――――それでは、失礼します」

透「だ、だから違う――って…………」

透「…………………………あー、もう!」



 ――――翌日。



幸「…………」

透「――――よっ」

幸「!」

幸「…………何か?」

透「……ちょっと話さないか?」

幸「? ……構いませんが」

 ――――

 ――

幸「それで? 話と言うの――」

透「――――昨日はホントにゴメン!!」

幸「!!」

透「改めて謝るよ、昨日の事は」

透「まさか……あんなに気にするとは思わなかったんだ」

幸「…………」

透「卑怯な言い方をさせてもらえば……いつものお前の毒舌みたいな感覚で言ってみたかっただけなんだ」

幸「毒舌、ですか……?」

透「…………………………うん、なんでお前自身が純粋に、さも他人事のように首を傾げているのかはさておいて」

透「本当はお前にたくさん助けてもらってばかりいるのにあんな、恩を仇で返すような台詞を言って」

透「本当に、ゴメン」

幸「…………」

透「…………」

幸「…………あなたは卑怯です」

透「……ああ、お前の毒舌を引き合いに出すのは――」

幸「そこではありません」

透「?」

幸「まるで全て自分が悪いかのように言って、その癖さり気なく他人を持ち上げるを忘れないその無意識が――」

幸「――――卑怯です」

透「……さり気なく?」

幸「ええ」

透「ちょっと待ったそれは違うぞ」

幸「はい?」

透「俺は別にさり気なくでも持ち上げようとして言ったワケでもなくてだな」

透「本当に感謝してるから言ってるだけだぞ?」

幸「…………、」

透「それに、だが」

透「――――別に俺はお前の事を『他人』とは思ってないぞ?」

幸「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………は、はぁ――」

幸「――って、はぃぃぃぃぃいいいいいいいいいい!!!?」

透「うおっ!!?」

透「な、なんだよ今のキャラ崩壊した叫び声は……一応言っておくがここ、学校だぞ?」

幸「~~~~~~~~~~!!」

透「え――って痛い痛い! 脛を蹴るな痛いってあぶぼがっ!?」

幸「はぁーっ、はぁーっ…………」

幸「も、もういいです私も悪かったのでしょうし」

透「だからお前はちょっとも悪くな――痛いから!」

幸「本当に…………はぁ、疲れました」

幸「私はもう帰りますね」

透「? だったら一緒に帰ろうぜ?」

幸「…………………………遠慮します」

透「い、いやだって同じマンションだし――」

幸「 い・い・で・す・か・ら 」

透「…………はい」

幸「……でも、ありがとう」

透「へ?」

幸「な、なんでもありませんっ」

透「え、ちょっと今なんて――」

透「…………あー、行っちゃった」

透「ったく……」

透「……ところでさっき『遠慮します』って言う時、やけに間があった気がするんだが……なんでだろうか?」

 ……ところで。

 タイトルの『下書』が『下着』に見えた者、挙手。



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