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幼馴染同盟 ~Are you BEST FRIENDs?~  作者: アオハル
01.APRIL _Something to know_
49/143

第08話 「合意」

 短くてスイマセン……。

 それと絶賛マーライオン&嘔吐感に叩き起こされて寝不足etc……ですっかり投稿がorz

 で、でもでも、第06話修正したから実質書いている量としては……ね?



 …………スイマセン。

 ……早く直してラーメンが食べたいにゃあ…………。

 その後すぐさまに俺は座っていた椅子から立ち上がり、

「――ひゃっ!?」

 ミサの所まで行って、真摯に――紳士的な土下座を敢行した。というか、敢行するしかなかった。……誰だって(再会とはいえ)初対面でセクハラ男の落胤を押されたくはないのである。

 ただただ土下座だった。

 数秒か数分か――周囲が静かに感じられた戸頃で、俺はお伺いを立てるか如く、恐る恐る顔を上げて判決を尋ねる。

 と。

 ここで気付いた。



 …………この角度だとパンツ丸見えなんだね、知らなかったよ。



 ミサはどうやら見た目と雰囲気を選ばない白がお好みのようだった。

「――あ」

「あ」

 つい釘付けになっていると視線を感じてその方向を見る、とミサと目が合った。

「きゃ――」

「きゃ?」

 尋ねた途端、ミサの美貌が一気に最高潮に最紅潮していた。

「きゃあああああああああああああああああああああああああああああっ!!!?」

 直後、絶叫が一軒家に迸った。



 それからミサは慌てたように(実際アワアワとしていたが)「お、おおお、お邪魔しましたーっ!!」と言って逃げるように帰ってしまった。

「……本当にお邪魔なのはアンタなんだけどね」

「……余計なお世話と言いたいのに反論のしようがねぇ…………」

 的確に弱った所を抉って来るんじゃねぇよ。弱点特攻か。

 しかし生憎とこっちはダラ・アマデュラ亜種同様ランダム肉質なので、ダウンは取られはしたもののすぐに復活した…………とは思う、多分。

「ところで、」

「?」

「アンタって本当にここ――かみさきに引っ越して来たのよね?」

「…………お前の脳内で俺がどれだけ最低人間になっているのか小一時間ほど問い詰めたくなる気持ちはこの際置いておくが、確かに俺はこっちに引っ越して来たぞ」

「じゃ、じゃあさ、」

 ここで突然チカの声が上擦ったものになった。

「アンタは一体どこの高校に通うのよ?」

「えーっと…………、」

 …………アレ? どこだっけか…………………………ああ、そうだ。

「確か県立の……上ヶ崎第一高校だな」

「ホント!?」

 一瞬忘れかけた学校名を口に出して答えると、途端にさっきまでの騒動が頭の中から消し飛んだみたいに目を輝かせて立ち上が――ろうとして思いっ切り足をテーブルにぶつけてしまった。

「っ!?」

「あらあら~」

 足をぶつけた事によって発生した振動で、テーブル上のカップとその中身も少しだけ揺れた。だがそれを気遣う暇もなく、襲ってきた鈍い痛みにチカは蹲ってしまった。

「……~~~~~~~~~~っ!!?」

 しかし蹲って悶えたのも数秒の事。キッ! と涙目で俺を睨むと、土下座の時から腰を下ろしっぱなしな俺の両肩を掴んで揺さ振ってきた。ついでにズイッ、と俺に顔を近付けてきた。結構一気に顔と顔の距離を詰めてきたので、俺は条件反射で後ずさってしまった。

「…………あ」

 俺のその行動であっさり我を取り戻したのか、途端にチカも数歩下がってプイッ、とそっぽを向かれてしまった。

「そ、そう…………なら一緒の学校ね」

「あ? …………………………ああ」

 僅かにそのチカの台詞を捉え損ねた、が直後に言葉通りの意味だと気付き合点が行く。同時に嬉しくなり、自分の表情も笑みに変わっていくのが解った。

「そうだな」

「なっ、なによ?」

 俺は立ち上がって、チカの方を向く。とチカに身構えられた。なんでさ。

 まぁいい。

「いや、…………コホン」

 咳払いを一つして、と。

「改めて……よろしくな、チカ。分からない事があったらお前とミサに助けてもらうから、迷惑ばかりをかけるかもしれないけど、それでもいつかは返すからさ」

 だから、よろしく――ともう一度言って、チカを見つめる。ついでとばかりに手を差し出してみた。

 チカは不機嫌なのか嬉しいのか解らない、でも確実に美しい顔で、

「ふ、フンッ! …………でも、まぁ……よろしく」

 そう言って、俺の差し出した手を握り返してくれた。



「え~、私は~? とおるク~ン?」

「……よろしくお願いしますね」



 その後、折角なのでと大山家でお昼ご飯を御馳走され(楽だという理由で友花さん特製のミートスパゲティ)、美味しくごちそうさまでしたと告げて、俺は家に戻る事にした。外に出ると陽の光は傾き始め、もうそろそろでオレンジ色に染め上げられそうだった。

「じゃあな」

「っ、じゃあね」

 最後の挨拶も気恥ずかし気に言うチカ。思わず微笑んで、さて帰ろう――――

「また明日、学校で、ね」

 続けて言われた台詞に金縛りみたいにピシィッ、と俺の身体が石化した。

「……は?」



 学校が……明日だって?

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