次回予告的なアレ(仮題)
今日中にここに加筆します。
はい、本編全然進めてない癖に番外編です。
……そうですぅ! 記念で取り敢えず午前0時ジャストに送信したかっただけですぅ!!
……ホンマ、サーセン。
「……、」
物音に耳朶を擽られ、俺はゆっくりと起き上った。思考に霞が生じていて、酷くクラクラした。どうやらいつの間にやら寝落ちしていたらしかった。
(……アレだけハイテンションで騒いだんだ。そりゃこうもなるか)
そんな風にひとりごちしていると、
「……ううっ、うだー…………」
そんな呻き声が、背後から聞こえた。ボンヤリとした頭をグルリと後ろに回すと、発信源にはかの有名な、暴力娘と定評のあるお隣さん――大山智香がそこに寝ていた。
艶のある長く自らの信念のように真っ直ぐと伸ばした黒い髪に、少々キツめだが整った顔立ち。ラフな格好からチラチラと垣間見える白く細い手足腰。それでいて強調もしていないのに目移りする一般より秀でた山脈――。
――これだけの好条件で眠り姫と化している姿を見れば、余程の性癖の持ち主でなければ思わず生唾を呑みこんでしまう情景だ。……まるで泥酔したかのような無様さで惰眠を貪っていなければ、だが。
そしてこの部屋には似たような姿であと三人――、
――栗色の髪と瞳でチカのそれより数回り豊かなエベレストを築く癒し系・三咲可憐、
――文学少女あるいは眼鏡美人を誇張なしで字で行く冷血なる毒舌濫読家・水無瀬幸、
――それから……妹の希、が眠りこけていた。
みんなしてはだけた艶姿(?)、いや醜態を惜しげもなく晒して眠りこけていた。知らないが大学の合コンとかの終盤で見れそうな大惨事だった。かく言う俺自身も服はヨレヨレで、確実に同じ目に遭っていた事が鏡を見ないでもよく解った。
正直、コレはあかん……。
顔を上げると正面に掛けられた大きな時計が見えた。時刻はおおよそ午前2時、丑三つ時だった。俺は腑抜けてるであろう顔を両手で挟み込むようにパンっ! と叩いて、漂った眠気を吹き飛ばした。それから一度周囲を一瞥して。
「……どうしてこうなった」
盛大に溜め息を吐いた。




