幕間―3
幕間です。字数少な目(当社比)。
理由としては妹の台詞が長くなったのが1割、時間がないのが9割。
……まぁ、時間があれば良い出来になるかと訊かれると……お察し下さい。
ではどうぞー。
――――いいですか兄さん。
兄さんは自分から他の人に何かを打ち明ける事に怯えています。
昨日だって、――――ええ、雰囲気で判りますよ。
私が兄さんの妹を何年やってきたと思ってるんですか。
えっへん。
あ、今褒めるとこですよ、頭撫でて下さい。
――――えっほん、話を戻します。
兄さん、昨日智香先輩にあの話をしましたね?他にも何かあったっぽいですが。
朝のお二人の反応のぎこちなさと私の兄さんに対する観察眼で判りますよ。
……何で体を震わせてるんです?歓喜にですか?まぁ、良いです。
で、ですね。
その話を打ち明けた時だって兄さんが自発的にではないでしょう?
兄さんは臆病ですし。
どうせ先輩の方から問い詰められたのでしょう?
突きつけられても誤魔化そうとしたのでしょう?
兄さんは臆病ですし。
でも結局は袋の鼠、話す事になったのでしょう。
――――そんな臆病野郎な兄さんに「条件」です。
三咲先輩には、……いや、三咲先輩だけじゃ駄目ですね。
期間はこれから、です。
内容は、
『何事も自分から打ち明けるようにする』ですね。
愚直に。素直に。正直に。
そんな三拍子の方が兄さんにはピッタリです。
少なくともあの話をしたところで再び起こる訳でもないですし誰も傷つく訳でもないでしょう?
というか被害者ぶってるような暇があるならちゃっちゃと喋っちゃって下さい。
十五年以上妹であった、そしてこれからは最愛の人になる私が言うのですから間違いありません。
……しっかり最愛の人は許可しないんですね。ぶー。
まぁ、その点は追々、後々外堀から行きますから安心して下さい。
――――と、以上で私からの「条件」のお話は以上です。
では兄さん。
そんな私の条件は呑めますか?OK出来ますか?
――――ふふ、今日の兄さんは本当に素直ですね。
はい、では弁当を渡します。
兄さんの好きなピーマンたっぷりの青椒肉絲です。
あ、折角の機会ですし、アルバムとかもちゃんと本棚に入れておいて下さい。
……何でって、私がハァハァしたいからです。
というか兄さん、一緒にお昼ご飯食べません?
え、屋上で食べる?……そうですか、残念です。
では兄さん、放課後にまた。
お読みいただきありがとうございました。
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引き続き、『おさどう』をよろしくお願い致します。




