第十九話 「不変」
※雑談(独り語り)注意。
※(後書きの)長文注意。
……何という気まぐれ。
最早タグに『後書きが本気の作者』を追加してもいいんじゃね?とか自意識過剰な事を考えてたりしています。
では、どうぞ。
一躍時の人というか有名になったというか。
時刻は既に昼休みの時間帯に突入してはいるのだが、依然として俺はボーッと明後日の方向を見つめるように遠い目で呆然と窓の外を眺めていた。
各地で土砂災害が出た程であった昨日の豪雨はまるで嘘の如く今日の空の青空具合は未だ継続中だった。現在進行形とも言う。
そんな平和で結構なランチタイムだが、当初(朝の騒動)の時点では危惧していた質問責めは全くなかった。横目でチカの席の方を見やったが、チカもその類はないようではある。と、ここで視線が合ったので気まずく俺は目を逸らす。生憎俺は(現実)逃避主義なものでね。余談だが、決してハゲは気にしていないしハゲてもいない。とうひだけに。……本当に余談だった。
代わりにと言っては何だが、今もクラスメイトの幾人かが弁当をお箸でつつきながら(本当はもっと行儀良い)ヒソヒソと話し声が聞こえてはその中に俺の苗字ないしは名前がチラチラと浮上していた。直接言えよ、虐めか。
もしかすると俺に話し掛けようと思った際に、
・≪話し掛ける≫
>≪そっとしておこう≫
とか選択肢が出てたりするんじゃないかと思ってしまう位の徹底っぷりだった。
「はぁ……」
鬱屈(?)とした気分を吐き出そうと溜め息をつくが、最早『換気』が必要なそれだった。
なので俺は廊下に出、そのまま昼休みは妹の――――
……妹の作ってくれた弁当がリュックになかった。何度もガサゴソ漁るが一向に見慣れた黒の弁当入れが……あった。
が、持った瞬間中が空な事に気づいた。……嘘だろ?
俺はヤケクソながらもシュレディンガーな奇跡を信じ、弁当入れを開いた。
中に入っていたのはいつもの水色の布で包まれた弁当ではなく、一枚の紙切れだった。
『欲シケレバ教室ニ来テ下サイ』
――――クシャッ。
内容を脳が読み取ったと同時、反射的に俺はその紙を握り潰した。
# # #
ま た お 前 か 。
……って、言われそうだなぁ……。今度こそ捕まるのではないかしら。
今の俺はこれからの未来に雲がかかったような気分になっており、思わず『〇人二十面相』の小林少年みたいな台詞回しになってしまった。ちなみに俺は『怪人〇十面相・伝』の方が好きだったりする。映画のアクションは良かったなぁ……。〇パイダーマンみたいだったなあれ。
閑話休題(好きだなこの言葉)。
そんなこんなで昼飯を人質に捕られた俺は、再び一階に下りて一年一組へ向かう事を余儀なくされた。虐めは妹からだった。狐につままれたというより胃袋を掴まれていた。いつかは火の恐怖を何とか克服して自炊しようと決意する、そんなこんな変な俺です。
【中略】
はい着きました、と。
今度は職員の通る方じゃなくてちゃんと生徒の通る方の前に俺はいた。どっちでもいいんだけどね。
重要なのはこの後。
そう、ノックをする事だ。
〇条さんや〇城リトといった主人公達は何故こういう部分でベストを尽くさないのか。俺も前科持ちなのだが。
というか上〇さんは俺より年下の筈なのに何でか「さん」づけしちゃうんだよなぁ……一応補足しておくとどの主人公もうらやまけしからんので一律に尊敬に値してますよ?
そんな事を考えながらも忘れずに俺はノックをする。転校初日に職員室に入った時より緊張しているそんなこんな変な俺です。
少しの間の後に「はい?」という女の子の声が聞こえて、ガラガラとドアが開かれた。
女の子はいつぞやというか前回のピンクなおパンツ委員長・御園あかりだった。
# # #
名前を知っている理由は至極単純にして明快だ。
妹の趣味嗜好の御目に適ってしまった、もとい標的にされた女の子として妹から紹介された為だ。それでいて入学式に(本当に)偶然目についた女の子でもあったのでより印象が根強かった。
以上、説明終了。
して現在は、
「「…………………………え?」」
俺と当の三つ編みで黒縁眼鏡の女の子――御園あかりの疑問符が被った。
御園あかりの方からすれば俺の訪問に驚愕を示したのだろうし、俺はそれに思わず尋ねる形になってしまったのだ。
――――それは厳密には半分しか正しくなかった。
「どうしたんです兄さん」
ぬっ、と。
『SA〇Ⅱ』の死銃位の唐突さを以って、全ての元凶は俺の背後からそっと耳に息を吹きかけるように声を掛けて来た。
正直、心臓が止まるどころか口から飛び出そうだった。『〇ムとジェリー』みたいに生やさしい表現ではなくガチで。確実に無意識に肩がビクビクゥッ!!!!と動いた筈だ。
振り返るとやはり妹が――――顔が近いです監督!!
「そろそろ来ると思ってましたよ――――に・い・さ・ん♪」
悪魔は嗤う。……昔の洋画のタイトルみたいだな。
「ヲイコラ妹、弁当を返していただけますでしょうか?」
最初は強気で言うつもりだったのに、前述の悪魔っぷりと曲がりなりにも(という言い方は些か可笑しいかもしれないが)弁当を作ってもらっている立場だったのを思い出し、段々と下手になってしまっていた。
悪魔は嗤う。
「ふふ、今の兄さんは普段より大人しくて素直ですね」
「――――っ」
……落ち着け、俺は冷静だ。
「ええっとぉ、あのー……」
……そうだねすっかり忘れてたねゴメンよ委員長さん。
何か本来後書きに書くだろう趣味の話があちらこちらに散らばっていますね。
まぁ、私はこんな主人公みたいに色々恵まれたワケでもなく、先程もドアの角に足の小指をぶつけるという平常運転(やや右肩下がり)をお送りしているのですが。
ちなみに、一番キャラとして動かしやすい(というか勝手に暴れてる)のは知っての通り妹ののぞみん、一人称としては意外にサっちゃんが一番だったりします。逆に動かしづらいのはミサ……出番が少ないのはその所為ではない……筈。
さて、こっからは(今日に限り無理矢理時間に余裕を作ったので)趣味のお話。正直無視していいっス。……本編書けとか言っちゃいけない。
今は〇NE OK ROCKの『〇ighty Long Fall』を聞いての投稿。全然この作品とはマッチしてませんが深夜に眠気を吹き飛ばすのには丁度良いです。似たようにというか半ば私自身の応援歌に(勝手に)なっている(と勘違いしている)のは、今は解散した〇y Chemical Romanceの『〇elcome to the Black Parade』です。ぶっちゃけ人生レベルでお気に入りと化している名曲です。〇コ動に良いMADがいっぱいあるので一見の価値あり(ステマか)。個人的には〇ァイナルファンタジー7のと〇ベンジャーズの二つですかね(だからステ(ry)。……消されないでよー。
お読みいただきありがとうございました。
※誤字脱字表現の誤り等がありましたら感想にてご連絡ください。
随時修正致します。
引き続き、『おさどう』をよろしくお願い致します。
……長くてごめんちゃい。




