【番外編】一方、部屋にて。 C
眠い。
最近頭の中はただそれだけな気がしますこの土日。
一応明日明後日休みだけど……眠い。
「――――……い」
どこだろう。
凄く近くて、でも遠くからにも聞こえる何かが頭を揺さぶる。
「――おい」
「あたっ」
もう少し静かにしてもらえれば、なんて思った直後だった。
本当に頭に振動が与えられた。
「……お前は友達を家に呼んでおいて何気持ち良さそうに寝てるんだよ」
物理的に与えられたそれは痛いものではなかったが効果は覿面のようで、希は欠伸雑じりに身体を起こしてくれた。
「……はっ、そうでした」
「そうでしたじゃねーって」
その張本人である『彼』は、はぁーっと溜め息をはいてから話を続けた。
「まぁこっちも話は終わった戸頃だから別に問題はないんだけどな。とにかく行ってやれって」
「そうですね。失礼しました」
すぐにシュタッと立ち上がるも寝起きだからか少しだけ身体が左右に揺れる。だが『彼』が支えようとする前にいつも通りの平衡感覚を取り戻し、丁寧に『彼』にお辞儀をして部屋を後にする。
「その前にちょっと待て」
部屋を出る直前だった。
「なんでお前らが俺の部屋に入ってるんだ?」
一瞬、世界が停止した気がした。
「…………」
「…………」
ギギギギギ、という音が聞こえて来そうなほどにゆっくりと、希は兄の方へ顔を向ける。無表情を浮かべる整った顔には冷たい汗が流れ、ダウナーに見つめてくる瞳はブレッブレだった。
「……そ、それではあーちゃんの所に行きますね。起こして下さってありがとうございます兄さん」
「をいこら、をい」
そこからは速かった。
停止した分一気に速度を増したように、希は瞬時に開いていた扉から飛び出すように階段を駆け下りていった。
「…………、」
何か言いたげな静寂が訪れた。
「…………」
「……お前も寝てるふりしないで起きろ」
「……寝てませんよ」
むくり、と今の今まで希が寝ていた場所のすぐ隣に、ご丁寧に眼鏡を外して横になっていた少女――水無瀬幸が遅れて体を起こした。
しらばっくれているようなので、優しい優しい『彼』は口の横を指差してちゃあんと一つ言ってやる事にした。
「ヨダレ」
「っ」
「はいダウト」
「――――!」
書いてる途中で寝ちゃいました☆
そして今も眠いので、多分今投稿されたとしても後々書き直したり足したりするかも。
取り敢えずPCの前じゃなくて布団で寝ます。
おやすみなさい。 (-ω-)…zzz