第06話 かいそう・c(2)
帰って来たの今ってどういう事だよ自分……。
しかも出掛けの合間にこれだけしか書けなかったとか……。
あぁ^~、執筆欲だけ溜まるんじゃ^~
「……あれ? 明日葉のヤツ遅くね?」
「風邪引いたんじゃねーかな?」
「それとも遅刻して女子達が着替えてる教室に入ってっちゃったりしてな!」
「ははは! そんな事ないだろ!! 多分風邪だよ」
「…………………………、」
改めまして。
存じ上げていらっしゃる方々も多そうではありますが、俺の名前は明日葉透。
再びこの土地・上ヶ崎市に戻って来て、懐かしくも新しい環境で兄弟揃って同じ学び舎で始まった高校二年の春。そこから二週間ほどが経過した今日。その朝に。
……多分二十も満たさずに短い人生が終わりそうです。それも、人間としてドン引きされそうな冤罪で。実際見てる事を鑑みれば冤罪どころか完全有罪、ギルティだった。最低か俺は。
『…………、』
顔を上げれば女子生徒の壁。いやぐるりと俺の周囲を見回せば、取り囲むようにその壁は続いている事だろう。言葉の壁よりも国境の壁よりも現在では高く堅そうなそれに、まるで牢屋の囚人のように閉じ込められているのが今の俺だ。
まるでどころか誰がどう観てもこれは一発レッドカードなのだが。どうやら彼女達は退場では済まさない感じだ。……だよなぁ。
「…………このたびは大変申し訳ございませんでした」
気付けば正座していて、気付けば謝罪の言葉と共に頭を下げていた。自分の非だし、申し訳なさしかないのでこれらの行動はすっと取れた。
ギルティだし、多少はね?
『…………………………、』
「――」
でも、まぁ。
流石にまだ人生スリーアウトにはなりたくないので、お慈悲か酌量の余地は残していただけたらなぁ……とは思う部分は無きにしも非ずだけれども。この状況でそれは火に油どころか石油コンビナートに放火を仕掛けるようなものだよね。うん。
ただ謝罪……、圧倒的謝罪……ッ!
「…………はぁ」
どのくらい時間が経過した頃だろう。
途中コソコソと女子達の微かな会話が行われたと思ったら、突然そんな溜め息が春の気候以上に冷え切ったように感じる教室に零れた。
「……良いわよ。言い訳してたら完全アウトだったけど、今回は見逃してあげるわ」
「……マジか」
気分は蜘蛛の糸を発見したカンダタ。
ハッとなって思わず顔を上げる。
「……ただ、」
そこにあったのは、
「――――後で覚えておきなさいよ」
鬼の貌だった。
「…………………………へっ、」
扉を開けた時みたいな、変な笑い声が自分の口から紡がれた。
長ったらしく途中途中な感じの短い更新ですいません><;
でも毎日更新はギリッギリで守り抜きますから!
……マジでギリギリなのは問題過ぎますが。




