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025母に頼み?

僕とシャラは長老様と見知らぬ老人エルフに付いていく。


屋敷の中は樹の中でもある。文字通り木造住居の中を進む。壁は垂直ではなく、丸みを帯びている。

やがて応接間らしき部屋に付き、そこにあったソファに座る。

全員が座ったことを確認した老人エルフが話しだす。


「まずは自己紹介しよう。儂は森林連合最高責任者、評議院議長のヴァルトフェーラじゃ」

評議院議長は主に僕に向かって自己紹介した。


驚いた。まさか老人が最高権力者だったとは……


僕は「ヴィオラと申します」と言った。

「ヴィオラの母シャラです。お久しぶりです、ヴァルトフェーラ様」

シャラもそれに続いた。どうやらお母様は知っているようだ。


「さて……君たちはあそこで何をしていたのかな……?」

ヴァルトフェーラが言う。


「私達はただ、戦闘の訓練をしていただけです」


「ほお……儂もそれはグレンハート殿に聞いてあった。しかし、」

「お待ちください。グレンハートというのは誰のことですか?」

「……君はふざけているのかね?」

「お待ちを、ヴァルトフェーラ殿。……グレンハートとは儂のことじゃよ、ヴィオラ。知らなかったのかな?」

「……えっ!?初めて知りました!」


皆驚愕する。

もちろん、僕も。


だって長老様が名前で呼ばれたことなんてなかったんだもの……


「……まぁ、それは良いのじゃ。今はそれどころじゃない。儂はシャラ殿に頼みがある」


評議院議長が言う。


「……何でしょうか?」

シャラが眉を潜めるのが分かる。

僕もそんな表情を浮かべていそうだ。



「……フェルミア連合に援軍として送る森林連合軍の特別士官としての参加をお願いしたい」



森林連合最高権力者の頼みは僕の想像を超えるものだった、ということは理解出来た。

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