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021殺戮と報告

ったか」


ぽつりと呟いた影はゴルカの胸からおもむろに剣を抜いた。


その人物には細長い耳が付いていた。


それだけならエルフを連想させるが生憎あいにく肌が真っ黒い。



ダークエルフ。



エルフは勿論、ドワーフや獣人にも憎まれている存在だ。


そして、その存在はまだテルァナ連合政府は勿論、森林連合諜報局も掴めないでいた。



そのことが後々、絶望的なことになるのはそう遠くない未来だ。



閑話休題。



「全滅させるか……」


ダークエルフは音もなくテルァナ連合軍本体の方へと歩いて向かった。



人間勢力、メラノ王国軍との戦いの矢面に立っていた主力のテルァナ連合軍が壊滅したという悲痛の報せが入ったのは翌日のことであった。




* * * * *




「なに!?寝言は寝て言え!!」


テルァナ連合国政府は当初そんな戯言めいた報告は信じていなかった。


それは大使館の設置されていた森林連合、そしてドワーフ国家であるフェルミア共和国も同じだった。



どうせ、精神に働きかける魔法でも使ったのだろう。



そう思って、報告者を精神鑑定して治そうとした。


しかし、すぐにその考えは改められた。



異常なし。



治療者は呼び出され、その者も精神鑑定されたが、異常はどこにも見受けられなかった。



もはや、改めるしかなかった。



そして、早急に軍の立て直しと、調査隊を編成させることが急務となった。



今までの無駄な時間が大きな隙となったテルァナ連合はそれこそ死にモノ狂いで取りかかった。



だが、状況は思った以上に悪化していたようだ。







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