表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/39

013戦力の報告

ヴァルトフェーラは一つごほん、と咳払いをすると森林連合の幹部、十数人の前で話す。


「それでは近隣諸国の動向について報告せよ。報告者は……諜報当局の新たなおさ、マリア殿じゃ。アウィル様の孫娘さんじゃ」


紹介を受けて立ち上がったのは眼光が鋭く、緑色の美しく豊かな髪を伸ばした女性だった。


周囲からほぉ、と驚きの声が上がる。


それはそうだ。評議院にいるエルフは全員森林連合の中枢である、いわば権力者達。その中に女性がいるというだけでも珍しいのに、アウィルといえば前の評議院長。驚くな、という方が無理があるだろう。


ちなみに森林連合の現在の最高責任者と同時に最高権力者はヴァルトフェーラであり、アウィルは既にこの世にいない。


「ご紹介を与りました、マリアと申します。それでは早速ですが現在の近隣諸国の動向を報告させて頂きます」


周りをゆっくり見回しながら言った。


「まず、ドワーフの国家であるフェルミア共和制国家と獣人のテルァナ連合国家とは概ね良好な関係を維持しております。ただ、テルァナ連合国家の隣国の人間クラフティ・ゴブリン勢力のメラノ王政国家と交戦状態に突入しております。我が森林連合は援軍の要請を受けたため、私の独断で300名近い数を送りました。急を要するとはいえ、独断で判断したことへの処罰はいかようにも」


マリアは言い終えると評議院長であるヴァルトフェーラの命を待った。


周囲の者も判断を待つように沈黙を保った。



恐ろしいまでの規律である。



「良い」



ヴァルトフェーラは一言そう言うと、続きをマリアに促した。


「ありがとうございます。現在の時点ではテルァナ連合国家はメラノ王政国家に対し、優勢に戦を進めており、いずれメラノ王国軍を叩きのめすでしょう……」


マリアは獣人国家テルァナ連合が勝つということを確信しているので次の報告に移った。


「……我が森林連合の国境に接していたサリア連邦制国家が西のヴェラータ帝政国家により占領、併合されました。このヴェラータ帝政国家は人間勢力の中でも非常に野心に満ちている、ということをこれまでの情報データから判断せざるを得ません。何かご質問は?」


あの青年エルフ、レノンが立ち上がった。


「その帝国に関する情報を」


「ヴェラータ帝政国家の現在の最高権力者は前皇帝の三男、エヴォノースという名の男です。権力争いに勝ち、周辺国を武力で制圧しているようです。この帝国軍の機動力と優れた戦略的視点は非常に脅威と認識しております。ただし、しばらくの間は急速に拡大した領土の維持に精一杯でしょうから我が森林連合に脅威は今のところはありません。他に何かございますか?」


目を細めながら聞く。


「それでは魔族と……ダークエルフ(裏切った黒いクズごみ)の動向についてです」


マリアがダークエルフ(裏切った黒いクズごみ)と言った瞬間、温度が下がったような威圧が走る。

キャラクター


マリア

緑色の長髪をした眼光の鋭い女性エルフ。諜報局長官。詳細不明。


アウィル

前評議院長。詳細不明。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ