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001転生と誕生

森林連合、通称エルフ国家(エルフの国)のある村に一つの新しい命が誕生した。



彼……である。




............

......

...

..

.




「おお!生まれたか!」



赤ん坊はおぎゃー、と泣いていた。まぁ、赤ん坊なので当たり前だが……

アレン・クラニスタは産婆から赤ん坊を受け取り、妻をねぎった。



「よく頑張ったな、シャラ」


シャラは疲労の色を浮かべながらも笑顔で「私にも抱かせて」と両腕を伸ばす。


「おう、そうだな。ほら」


メアに助け起こされたシャラにアレンは我が子を抱かせる。


赤ん坊はもう疲れたのか、眠り始めた。


「名前は決めたの?」


「そうだな~。女の子だしな~」


アレンはばつが悪そうに手を首の後ろに置く。


「決めてないの?」


シャラの眼がスゥっと細められた。


「いや~……」


「決めてないのね」


「申し訳ございません!」


シャラの眼光にアレンは見事な土下座をした。


シャラはその美しい顔を笑顔にして「良いのよ」と言った。


「貴方にはちょっとお仕置きが必要みたいだけど」


「え?」


顔わ上げたアレンはぶっ飛んだ。風の魔法で。文字通りに。


「ぶほぉっ」


仰向けに気絶したアレン。ぴくりとも動かない。いや、気絶したので当然ではあるが。


「まったく。女の子だった場合の名前を考えていないだなんて」


「シャラは考えているんじゃろ?」


産婆はアレンにひとかけらも視線をやらないで尋ねた。


「もちろんです」


シャラは我が子を見つめながら答えた。


「ヴィオラ、という名前にしようと思います」


「ほぉ……古の(いにしえの)エルフの英雄じゃの?」


「ええ。この子にはヴァイオラ様のような立派なエルフになって欲しいんです。

そして、そうすることを時代は求めている……」


「……確かに。時代は変わろうとしておる。良くも悪くも」


「そうだな。出来ればこの子に苦労はさせたくないが……」


いつの間に回復していたアレンはシャラを背後から抱き締める。


「…………」



なんか重苦しくなった雰囲気を変えようとアレンは大きな声で言う。


「まぁ、とにかく!長老様が待っておられる。俺はヴィオラを連れて行くからお前はしっかり休んでおけよ」


アレンはヴィオラを抱き上げるとシャラに向かって言った。













キャラクター紹介


ヴィオラ【Viola】

主人公。一応エルフの女の子。詳細不明。本編で知るべし!


ヴァイオラ【Viola】

古の(いにしえの)エルフの英雄。女性。詳細不明。


アレン【Allen】

ヴィオラの父親。エルフ。詳細不明。


シャラ【Shara】

ヴィオラの母親。エルフ。詳細不明。



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