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第七十四話
それから三日後、ネフェティアの町は俺だけを残し、すべての人が病で亡くなった。
伊織も恵理も、総樹も、桜も累も。苦しみ、救われることなく俺の前で息を引き取っていった。
俺は病に蝕まれることは無かった。不思議とは思ったものの、博人さんの言葉を思うとそれは必然といわれる現象なのではないかと思った。
俺は多くの絶望を背負い、そして目指さなければならない場所がある。
誰もいなくなってしまったネフェティアの町。
俺は黒王号を引き連れて町の東、世界の未来があると言われた方角を目指した。




