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冷蔵庫にダンジョンができたけど、俺は潜りません。スキル【創成AI】で創った探索者さんたちにお任せしてます  作者: 御手々ぽんた


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第1話 冷蔵庫ダンジョンとスキル獲得

「ふぁー、昼か。せっかくの休みがもう半分……とりあえず、何か食べるか──」


 俺は寝起きのぼーとした頭で、冷蔵庫を開ける。昨日の残り物を出そうと手を突っ込むと、違和感があった。


「あれ、深いぞ。って、なんだこれ──」


 冷蔵庫は、空っぽだった。

 食材がすべて消えている。


 それだけではなかった。冷蔵庫の先には広々とした空間が広がっていたのだ。


「だ、ダンジョン化しているのかっ!」


 世界にダンジョンが現れるようになってから数年。ニュースでは見て知っていたが、凡人で争い事の苦手な自分には、どこか遠い出来事だと思っていた。


 それが、まさか自宅の冷蔵庫がダンジョン化してしまうなんてと、唖然としていた時だった。


 冷蔵庫の扉の先のダンジョンで、キラリと何かが光った。


「え、え……うわっ、モンスター!」


 こちらへと突進してくるのは、銀色の光沢の不定形の何か。もう、目前だ。

 俺は慌てて冷蔵庫を閉じようとする。


 そこへ滑り込んできたモンスターと、冷蔵庫の扉が閉じるのが、同時だった。

 勢いよく閉まった冷蔵庫の扉に挟まれたモンスター。それは巨大な銀色のアメーバみたいなモンスターで、その体が扉で真っ二つになっている。


 おののく俺の目の前で、シューと煙になってモンスターが消えていく。


「た、助かった?」


 ほっとした俺の頭のなかでピコンと音が鳴る。


「えっ。あ、なんか、出た──」


 俺の目の前にゲームのウィンドウのような物が現れる。

 そこにはこう書かれていた。


 ─────【メッセージ】──────

『神々の冥福』ダンジョンでの

 モンスター初討伐を確認

 討伐者、各務強矢かがみきょうや

 称号『初討伐者』を授与

 称号獲得による報酬:スキルの宝珠

 ──────────────────


「……スキルの宝珠って、たしか強制的にランダムでスキルが付与されるやつじゃっ!」


 そんなものがあるらしいとは、これもニュースで見たことがあった。すると、どこからともなく、目の前に水晶のような球体が現れる。不自然に俺の方へと転がってくる水晶。


 そのまま、それがパリンと割れる。


 目の前のメッセージウィンドウが書き変わる。


 ─────【メッセージ】──────

 各務強矢かがみきょうや

 スキル:『創成AI』を習得

 ──────────────────


 ダンジョン探索なんて恐ろしい事に欠片も興味もなかった冴えない社畜の俺は、こうしてスキルを習得してしまったようだった。

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