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終焉の呪い子たち(さいごののろいごたち)  作者: 藤宮空音
第3章 生徒会編

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【第27話】初仕事(見学)①

「じゃあ改めて」


長方形の机の短辺に1人座るルクスがそう言って、全員の顔を見回す。

ルクスから見て、右手の手前にロイリー、奥にアンバー。左手の手前にクラリス、奥にレミアが着席していた。


「……右手に星、左手に花」

「……はい?」


突然、真顔で意味不明なことを言い出すルクスに、クラリスが思わず怪訝な声を出す。


「いや、男女綺麗に分かれたな、と思ってね」


君たちは星、君たちは花で例えてみたんだけど、どうかな?とルクスは男子と女子の方をそれぞれ見ながら付け足す。


「…………そうですか」


そんなルクスに、クラリスは呆れた様子で、何とか相槌(あいづち)の言葉を絞り出す。


「ふふ、ごめんよ。じゃあ自己紹介をしようか。僕は生徒会長のルクス・ウォーレー。3年生だ」


ルクスは真顔に戻ってそう言うと、「次、よろしく」といった風にクラリスに目配せをする。クラリスはその意図を読み取り、続けて自己紹介をする。


「副会長のクラリス・ホンジール。2年生よ」

「じゃあ、次は俺ッスかね! 書記のロイリー・ノーゼンッス! 3年生ッス!」


そして、ロイリーがアンバーの方を見ると、彼も渋々と自己紹介を始める。


「アンバー・タッガオ。会計。1年」


そして、皆からの視線を感じ、レミアもおずおずと自己紹介をする。


「えと……、レミア・ミュー、1年生です。……書記? ですか……?」


レミアは先ほどロイリーが「同じ書記」と言っていたのを思い出しながら言う。自己紹介なのに、自信がなくて疑問系になってしまった。


「うん、そうだね。君には書記として、ロイリーの補佐をしてもらおうと思ってる」

「了解ッス! 俺がめちゃめちゃ仕事を教えるんで、一緒に頑張るッスよ!」


(めちゃめちゃ仕事を……?)


「は、はい。よろしくお願いします……!」


そんなに大量の仕事を……?、とレミアは思ったものの、口には出さず、素直に挨拶を交わす。


「じゃあ、早速今日から働いてみてもらおうか」


ルクスがそう言って、にっこりと笑った。


(や、やっぱりなんか怖い……!)


レミアはその笑顔に再び震え上がった。



***


「んー、まぁ言うて、書記の仕事ってそんなにないんスよね」


ロイリーは箱から紙を取り出しながら、そう言う。


「会議があったら資料を作成したり、議事録(ぎじろく)──あ、会議の記録ッスね!──を作成したり! あとは書類の整理とかくらいしかないんスよ」

「そうなんですね」


レミアも相槌を打ちながら、箱から紙を取り出す。思っていた以上に仕事が少なそうで安心した。


「だから校内パトロールとか、小さい()()()()とかの見回りは一番暇な俺の役目なんス! あと、こんな感じで、募集した生徒の意見とか要望のチェックもしてるッス!」


そんな感じでロイリーは色々なことを教えてくれる。

やっぱりこの人が1番人が良さそうだ、とレミアは感じた。


「……それにしても、あの……、えっと、失礼ながら、くだらない内容が多くないですか?」


そう言って、レミアは今しがた取り出した紙をロイリーの方に広げてみせる。

そこには、こう書いてあった。


『ルクス様の婚約者にしてください♡』


ロイリーはそれを見ると、眉を下げてため息を吐く。


「そうなんスよね〜……。会長に対するこんなのばっかなんスよ。あと副会長宛てのおんなじようなやつとか」

「……なるほど」


レミアはそれを聞いて納得する。2人とも2トップで、スタイルも抜群な美男美女だ。人気(ゆえ)にそういう声も多いのだろう。


(でも、学校の目安箱に入れる内容じゃなくない……?)


そんなことを考えつつも、箱の紙を開け続けていると、ふと、今までと毛色(けいろ)の違うものを見つける。


「ロイリー先輩、これ……」


ロイリーに手紙を見せると、彼はそれを読み上げた。


「ん〜? なになに……、6月17日、18時頃、演習場にて無許可の魔法戦が行われるとの噂を聞きました。確実かはわかりませんし、2-Eの者たちなので大事にはならないと思いますが、念の為……」

「……6月17日って……」


レミアはそろりとロイリーの方を見ると、ロイリーもレミアの方を見る。2人は顔を見合わせた。


「そうッスよね!? 今日ッスよね!?」


2人は慌てて演習場の方に向かって走り出す。


「こういうことは箱じゃなくて直接言って欲しいッス〜〜〜!!!」


そう言いながら走るロイリーに、レミアは哀れみの目を向けつつ、後を追いかける。


(目安箱って適切じゃないものばっかり入ってるんだな……)



***


演習場に入った途端、怒号が聞こえる。


「お前なんかgndiljk!!」

「そっちがその気ならrizeehb!!!」


焦って、2人の姿が見える場所まで走ると、全くと言っていいほど、魔法は発動されていなかった。


2人は続けざまに何度も別の呪文を唱えていたが、そのどれもが不発に終わる。


「ぜぇ……はぁ……、や、やるじゃねぇか……」

「そっちもな……!」


2人は肩で息をしながらそう言う。

ちなみに、見かけた範囲で言えば、今まで魔法は全く発動されていない。


「クソ……ッ、こうなったら……!」

「必殺技……!」


元々1話分に詰める予定だった内容を分割したため、いつもより気持ち少なめです。すみません。


閲覧ありがとうございます!

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