表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マナの天啓者  作者: 一 弓爾
メモリーオブマナ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/102

三十四話 オムファタールの見込んだ、オムファタール

「何とか回復できたな~。改めてありがとう渡辺さん」洋平は舞里に礼を伝える。


「僕からもお礼を言わせておくれ。ありがとう渡辺さん」瓜生も洋平に続く。


「……別に大丈夫……。傷……治って良かった」舞里は一瞬目を合わせて答える。


「もう……ヨウ君無茶し過ぎだよ! 心配で心配で……」晴夏は涙を浮かべる。


「心配かけて悪かった、晴夏。……でも心配だからって、泊まり込みで、毎日俺が寝るまでベッド横にいたのはちょっと過剰だけどな。たまにベッドに入ってきてたし……」

 洋平は笑いながら返答する。


「だって、心配じゃん。いつ襲われるかも分かんないし。あと、ベッド入ってたの気づいてたんだ……。一応寝た後にしたつもりなんだけどなぁ……」

 晴夏は笑いながら後頭部に手を回す。


「いや、流石に分かるわ! めっちゃ懐いた仔犬みたいなことしやがって……」


「『ヨウ君エネルギー』を補充しないと僕も死んじゃうんだから、仕方ないじゃん。減るものじゃないし、いいでしょ?」

 晴夏は仔犬のようにクリクリした目を向ける。


「……まあ昔からそんな感じだからいいけどよ……。あと、あんま人多いとこで、そういうこと言うなよな。何か恥ずいだろ……」

 洋平は周りの目をキョロキョロと気にする。


「大丈夫! ヨウと晴夏がそういう関係なのは分かってるから! 安心して!」空乃が明るく答える。


「ちょいちょいちょい、空乃さん? 誤解招くような言い方しないでくれる?」


「晴夏ちゃん、やっぱり…………」舞里はどこか納得したような表情をする。


「ほら、もう誤解されてるよ。どうするの空乃さん?」


「どうもこうも、事実だし仕方なくない?」空乃はニヤニヤしつつ答える。


「こりゃ、話せば話す程ややこしくなるパターンだわ……」洋平は呆れつつ言葉を返す。


「流石、僕の見込んだオムファタールだ! ちゃぱつん、君は僕が人生で唯一認めた僕以上のオムファタールなんだ! 自信を持って! 僕も君の大ファンだからさ」

 瓜生は興奮気味に両手を洋平の方に向けて敬意を示している。


「えぇ……。ありがとうございます。嬉しいです。けど、アレだな……。ツッコミ役が足りねェとカオスが生まれるんだな……」――。


 ◇◇◇


 その後念のため、駅まで瓜生を全員で見送った。

 瓜生にはしばらく典両区には帰ってこないように伝えた。状況の進展があればメッセージで知らせることになった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ