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プロローグ

疲れた…


雪の降り積もるなか、ただ足を動かし続ける。

どこを見ても木と雪ばかり。

息を吐くと白くなる。

枝に雪を積もらせている木は、ぶつかるたびに雪が落ち歩くのを妨げてくる。

歩くたびに靴に雪が入って、足を上げるのも重い。

雪も降ってきて服も髪もびしょびしょで、体に寒が染みてきて、もう凍りそう。



疲れて木にもたれると遠くに明るい光が見えた。



------



ルメリアは公爵令嬢だった。

それはもうなんの不自由もなく時に笑って、時に泣いて、いろんなことを教えて貰って楽しく暮らしていた。


でも一夜で全部失くなった。


お父様とお母様がいた。

お夕食のときぐらいしか合えなかったけど、たくさんお話を聞いてお休みの挨拶のときはぎゅって抱き締めてくれた。


お姉さまもいた。

お仕事ばっかりのお父様とお母様より、たくさんお話ししてくれて、遊んでくれた。

産まれてたときからずっと一緒のメイドも執事もいたし、ちょっと恐い先生もいた。


でも、あの夜、あの一日でみんないなく失くなった。




それでも、お母様の願いを叶えるため----


私は進まなきゃいけない


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