表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
花と氷  作者: わたあめ
20/46

歓迎①

深山が来る日曜日、早田家は全員そわそわしていた。

娘を心から愛している父は会ったら殴るとか、絶対許さないとか言っている。


ピンポーンとインターフォンが鳴る。

「来たかも!」

と花菜はドアフォンを押す

「はい」

「深山です」

この画面に深山が写っているのが新鮮だ。

花菜は走って玄関に向かう。

「いらっしゃい!」

とドアを開けると、品のよさそうな私服の深山が立っている。


「早田、おはよう。お邪魔します」

礼儀正しく深山は家に上がる。


「深山君、いらっしゃい」

花菜の母親が挨拶すると

「初めまして、深山柊です。あのこれよかったらご家族でどうぞ」

と深山が手土産を渡す。


花菜の母は平静を装っているが、想像以上にイケメンの深山に驚いている。

そして手土産のセンスに深山の品の良さを感じた。

服装といい、良いところの子なのだろうということがわかる。


「まぁまぁ、ありがとう。あとでみんなでいただきましょう。」


3人がリビングに行くと花菜の父は拗ねてテレビを見ている。


「お父さん、深山君だよ」


と花菜が声をかけると花菜の父は怒った顔で深山を見る。

そして深山を見て驚く。


「え、ちょっと、あの、君が花菜の彼氏?このとんでもないイケメンが?」

「初めまして。花菜さんとお付き合いさせていただいている深山柊です」


花菜は名前で呼ばれたのが初めてでドキッとする。

「花菜の父です。娘をよろしく」

と花菜の父は深山も手を握って一気に態度を変える。


「深山君、立ち話もなんだから座ってね。」

と花菜の母がソファに座るように促す。

深山が部屋を見渡すと、たくさんの家族写真や、剣道のトロフィー、小さい子が書いたであろう絵が飾られている。

うちの家とは大違いだな、と深山は思う。

深山の家はもっと殺伐としている。

花菜の父は深山の隣に座って楽しそうに話しかけている。


「深山君は何かスポーツはやっていたの?」

「弓道を少し。花菜さんは剣道が強いんですよね」

あ…、と花菜は思う。話しておくべきだった。父は剣道の話になるとめんどくさい。


「そうなんだよ!花菜に剣道を教えたのはこの私でね、なにを隠そう私は全国警察剣道大会で優勝経験もあるのだよ!親バカだと思われるかもしれないが、そんな私から見ても花菜は剣道のセンスが抜群で…」

父は楽しそうに話しているが、深山は少し圧倒されている。


「お父さん!そんな話されても深山君が困るからちょっと落ち着いて」


花菜が焦って深山に謝ろうとすると、深山は笑っていた。


「もっと聞きたいです。」


深山がそんなことを言うので父は調子に乗ってしゃべりまくる。


「はいはい、お父さん、それくらいにしてね。花菜、お茶入れたから深山君とお部屋に行きなさい」

花菜の母がフォローにやって来る。


少し寂しそうな花菜の父を残して二人は部屋に行く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ