3話 初めての仲間
仲間ができました〜!
この先悩みます…
あぁぁ…
体が痛い。昨日の戦いで心も体もクタクタだ。
「はぁ…学校いくかぁ、」
そう言い、家を出て学校に向かう。
学校に着きいつものように、席に座ると湊が話しかけてくる。
「よぉ!昨日は何してんだ??ちなみに俺は1人寂しくゲームガチってたぞ!お前が電話にでないからな!!さぞかし大切な用事なんだろうなぁ〜」
「そうだな。家の埃の数を数えていたよ」
「俺の存在は埃以下?!?」
そうか。やっぱり俺だけなのか。変わったのは。
そういえば……なるほどな。
プレイヤーじゃない奴にはアナライズアイが反応しないのか。
これでプレイヤーかどうか見分けがつく。このスキル…いいな。
ブー、ブー、ブー、
●プレイヤーが近づいてきています。
「は?」
「おーい!学校の時ぐらい通知オフにしろよな!」
「悪い、悪い」
こんなにプレイヤーに出くわすもんなのか。
いや、ちょっとまてよ。
この学校は、かなり広めだ。校舎、校庭含めたら余裕で200メートルなんてある。
この学校内にプレイヤーがいるってことか…
ちょうど今登校してきたやつってことか。
まぁ、俺の目で見ればすぐわかる。
そうだな…休み時間に校舎をうろついてみるか。
しかし、そんな必要はなかった。
同じクラスだったなんてな。教室入ってきた瞬間にわかったよ。
〜弦弓 琴那〜
●コトナ
・17歳
・806位
・16000pt
●危機察知
自分への攻撃などを体が本能的に対処ができ、事前にそれを知ることができる
●コピー条件
<彼女と一緒にチームを立ち上げましょう>
16000pt!!やばいな…一体何人狩ったんだ。
806位!!3桁台…
猛者だな。しかし、このスキルでそんなポイント稼げるか?分からないな。
スキルコピーしたいが、難しいな……話したことないんだよな。
「ずっと見てるけど、どうしたの??」
しまった…こいつのスマホにも通知がいっているはずだ、相手もプレイヤーが誰か探っているはずだ、、
こんなんじゃ俺がプレイヤーですって言ってるようなもんじゃないか。
………はっ…
「いや、えと、髪切った…?」
「え!すごいね!ちょっとしか切ってないのによくわかったね!ありがと〜!」
「う、うん」
これで…疑われずに済んだはずだ。
「はぁ…お前が女の髪変わったの気付くわけないだろ。どうしたんだよ」
「なんでもねーよ。早く座れ」
話を持ちかけるなら、放課後だな。
「さようなら〜」
帰りのHRが終わった。
ランキング3桁台が仲間になってくれるのはでかい。
頑張るか。
「弦弓さん、ちょっと話したいことあるんだけど、帰りいい?」
「空いてるよ〜!一緒に帰ろっか!」
帰り道の公園。立ち話をする。
「クラス一緒だったけど、多分話すの初めてだよね?急にどうしたの?」
「単刀直入に聞く、ハンティングサバイバルのプレイヤーだな?」
「……朝見ていたのはそういうことね。なんでわかったの?」
スキルのことはまだ言いたくないな。
「かまをかけただけだ。当たっていたとはな」
「はぁ…知り合いにバレたくなかったんだけどなぁ〜。まぁ、いいや…狩ればいい話だから!」
●プレイヤーがハンティングゲームを仕掛けてきました。
●ゲームが始まります。
「結構積極的なタイプだったんだな」
「そうなんだよね〜。覚えといて!」
シュッ……
え…なんでこいつ普通な顔して、刀出してんの…
「私のスキルは刀を作り出すこと能力」
いや、めっちゃ嘘つくじゃん。そういえば、こいつ、剣道部だったな。え、剣道部って刀持ち歩いていいの??
「女だからって弱いと思ってるかもしれないけど、勘違いしないでね」
しってるよ。弱い奴が、16000ポイント稼げるわけないだろ。
さぁ、どうする。考えろ…
「おい、まて!こんな所じゃ……」
「知らないの?もしかして初心者さん?教えてあげるよ。ハンティングゲームをしている時は現実世界には干渉しないんだよ。ほらみて。周りの人みんないなくなっちゃった。どういう理屈かは分からないけど、自由に暴れることができるってこと」
ほんとだ。そういえば、前の時も人いなかったな。知れば知るほど不思議なゲームだ…
「じゃあ、もういいね!」
笑顔で切り掛かってくる。
俺は運動神経はいいほうだ。それをテンポ良く避ける。
俺は少し大きめの石を拾う。このミネラルガン、想像力さえあれば……
俺は一度その場を少し離れベンチの影に隠れる。
強く想像できる時間があれば…
よし。
マシンガンにできた。予想通り、銃なら種類はなんでもいけそうだな。
素早く構え、撃つ。
しかし、その時にはもう、木の影に隠れていた。
「それが如月くんの能力??強いね〜!」
スキルで察知して隠れたか。
……こいつのスキル、
マシンガンを捨て、ピストルを2丁つくる。
撃つのをやめた瞬間、弦弓は一気に距離を詰めて切り掛かってくる。
体を狙い、2丁のピストルで0.3秒ぐらい時間差をつけ撃つ。
弦弓は1発を避け、もう1発を刀で防いだ。
刀で防いだ瞬間、刀の柄を狙い撃ちする。
パンッ…カキーン…
狙い通りだ。所詮はスキルだ。次の行動ぐらい容易に予想できる。刀は吹き飛び、弦弓は無防備な状態になった。
畳み掛けるように、寝技をし、逃げられないようにしてから、ピストルを頭に突きつける。こいつがスキルに頼りすぎてなかったら、もうちょっと手強かったかもな。
「リタイアしろ」
「くっ…わかったよ…」
「意外と素直だな」
「死にたくはないからね」
●相手プレイヤーがリタイアしました。
●500ptが譲渡されます。
「ふぅ…」
「もっと喜んでよね。これでも私、ランキング806位だったんだよ!」
「そうだな。でも、お前を倒すために今日一緒に帰りたかったわけじゃないんだ」
「は〜?じゃあ初めからゲーム仕掛けてこないでよね!」
いや、お前が仕掛けてきたんだろ…
まぁ、いい、
「お前とチームを組みたかったんだ。同じ学校だったり、ある程度知り合いの方が信用しやすいだろ」
「ん…うん…まぁ、たしかに……」
「どうだ?お互い協力してチームを作ったらメリットしかないだろ?」
「いいよ」
「え?」
「いいよ…けど!そのお前呼びやめてよね!ちゃんと琴那って呼んで!」
「わかったよ。じゃあ俺のことも翔って呼べよな」
「オッケー!じゃあ私達は今から運命共同体、死ぬ時は絶対一緒ね!」
<コピー条件を達成しました。コピーを完了いたしました>
スキルと強い仲間、そしてチームも獲得。
いい調子だ。
誤字、脱字あったら教えてください!