1話 退屈な日々
初投稿です!ぜひ読んでください!
「はぁ〜……飽きた。」
友達に勧められたゲームのエンディングロールを見ながら言う。
まさか学校の通学の時間だけで全クリしてしまうとは。
「なんか面白いこと起きないかな」
そんなことを言いながら学校に向かう。
ここでちょっとした自己紹介でもしとくか。
名前は如月 翔
年齢は17歳。高校2年。趣味はゲーム。
まぁ、正直こんぐらいしかない。
あとは彼女ができたことないぐらいかな。
まぁ、いらないけどな。
学校に着き、いつも通りの席に座ると佐々木 湊、俺の唯一の友達が話しかけてくる。
「おはよー!まいぐっどふれんど!前おすすめしたゲームはやってるかな??俺は第4章までクリアしたぞ!お前はどーだ!」
相変わらずうるさいな。そしていつも通りのバカっぷりだ。
「あぁ、やったよ。もう全クリしたけどな」
「はぁ〜??先週教えたばっかだろ!ゲームしすぎだ!勉強しろ!!!」
「通学中しかしてないし、勉強なんて必要ない」
「うざすぎるぅぅ…あっ、そういや今日世界史のテストあるらしいけど勉強してないの?」
「そうなのか。知らなかった」
「テストの点数勝負な!今度こそは勝てる!」
「はいはい、かんばれ〜」
「余裕ぶっこいてんじゃねー!」
ガラガラガラ。ドアが開く。
「お前ら〜、席座れ〜」
先生が入ってきた。
俺のクラスの教師は若めの男教師で、ノリが良くて、忘れぽかったりして面白い先生でみんなから好かれている。
俺も嫌いではない。
「はい。ホームルームはじめるぞ〜。まず、最近テロとか悪質な誘拐とか事件増えてるから気をつけろよー。特に登下校中だな。友達と帰るように。んーと、あとは…なんかあったけ。まぁいいか。号令ー」
忘れっぽいところもいつも通りだな。そういえば、最近事件が増えてるらしいな。ニュースを見るかぎりも全部不思議なやつばっかだ。
銀行の金がごっそりなくなる。不可解な失踪や誘拐。強盗。
安心できない世の中だな。警察はなにしてんだか…
「さようならー」
やっと学校が終わった。早く帰ってFPSゲームでもしたいな。
「翔〜、一緒に帰ろーぜ〜。あと!お前テストどうだった!返されただろ!勉強してなかったならさぞかし悲惨な点数なんだろうなぁ〜〜。はやく教えろよ!」
「ん?98点だったけど?まぁ,100点じゃないから悲惨かもな〜。湊は何点かな?勉強したなら俺より高いはずだよな。じゃあ100点しかありえないな」
「6…8…」
「ん?」
「68点だよ!ばかやろーー!」
「帰りジュース一本奢りな」
「わかったよ、、」
家に着きネッ友とゲームを始める。
ボイスチャットで話しながらゲームをする。
「そこいる。ワンキル、あっ、カバー頼む。おっけ、ツーキル」
「翔〜、相変わらず強いなぁ〜。お前がいてくれれば次の大会絶対勝てるぜ」
「ありがとう。頑張るよ」
「あのさ、最近、こっち事件多いんだけど、翔のとこ大丈夫か?」
「あ〜、俺のとこも最近事件ばっかだな」
「あれって、噂だと、人間じゃできないような、理解できないようなことをしてるらしいぜ」
「ははっ、なんだよそれ。漫画の読みすぎな。俺そろそろおちるわ。じゃーなー」
ふぅ、疲れた。気づいたらもう深夜3時を回ってる。
寝るか。
退屈な今日にさよならを言い、明日の退屈を迎える。
ポチャッ
「ん…」
つめたっ、水?なんで?
「は???」
洞窟?なんで?え?は?どゆこと?
いや、落ち着け。冷静になれ。最後に何をした?
そうだ、寝た。そうだ、よし、だんだん落ち着いてきた。
「ふぅ、」
夢か、?誘拐?いや、可能性としては夢の方が高い。
いや、普段だったら夢だと気づけば目覚めるはず…
「なんだ?光ってる?」
洞窟の奥がなんか光ってる、のか?行ってみるか。
なんだ?石?宝石?人間の頭ぐらいはあるな。しかも光ってるし。
いや、こわっ。
『やぁ、』
「うわっ!」
『おお、いい反応だね』
いや、石の中から人出てきたら誰でもビビるでしょ。
『いい反応をしてくれたから、如月翔くんに質問権を3回あげちゃおうかな〜』
俺の名前も把握済みか。ふぅ、この質問権は無駄にできない。考えろ…
んー、よし、まず一つ目は、
「お前は誰だ」
『おぉ、いい質問だ。じゃあ今のところは神とでも名乗っておくよ。君に助言をする優しい神さ。今のところはね』
なるほど。じゃあ次に必要なのは…
「ここはどこだ」
『うんうん、いいね。君を招待良かったよ。ここは君の夢の中。けど、ただの夢じゃない。僕が勝手に君の夢を作り上げてそこに侵入してお話してるってわけさ』
選んで…人為的に選ばれているのか。そして、現実ではない。随分手の込んだ夢だな。
たまには悪くないか。楽しむとするか。
「俺はなぜここに呼ばれたんだ」
『よくぞ聞いてくれた。説明しよう!君はあるゲームの参加者に選ばれたのだ。大型イベントゲームにね。君は最近世の中が退屈だと思っていただろ?退屈をなくしてあげよう。ゲームの名前は、ハンティングサバイバル。そんなラッキーな君には一つの能力をあげるよ』
ほう。楽しそうじゃないか。現実でやってみたいものだ。
『ルールは簡単。最初に10万ポイント稼いだ奴が1位。賞金は50億!』
ふーん。あまり金には興味がないが、ゲームの1位か…
まてまて、これは夢だ。こんなものを信じてどうする。ましてや、50億?こんなの現実なわけないだろ?
『まぁ、ルールとかスキルの詳細は君のスマホにアプリとして入れておくから起きたら確認してね〜。あっ、ちなみに全部嘘偽りない事実だし、現実でこのゲームが起きるから死ぬ可能性もあるよ〜』
『じゃあ、じゃ〜ね〜!』
「おい!まて!」
気づけばベッドの上だった。しかし、夢の内容は鮮明に覚えている。
「なんだったんだ……まぁ、一応…念の為…スマホを確認してみるか」
スマホ…あった。まぁ、そんなアプリなんて無いだろう。確認のためだ。
ポチッ、シュッ……
スマホを開く。
なんか、入れた覚えの無いアプリがあるな。名前は、『ハンターアプリ』
「ははっ。ある。ほんとにある」
俺はネットでそのゲームを調べたりした。しかし、一つも検索はヒットしなかった。
まぁ、ものは試し。
ポチッ
〜ゲームを始める〜
●YES ●NO
決まっている。この退屈を消してくれるならば…
YESだ。
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