黄昏から真っ黒へと
掲載日:2023/12/05
夕刻の存在すら
感じさせずに
夜に向かう
もう灯りを灯さなければ
部屋の中すら歩けまい
本当は薄暗さが好きなのであるが
さすがに行動制限に
なるのだから
灯りに感謝しながら
出来ることは実行する
目の調子が悪いから
文字すら見ようとは
しない
ただボケーットするだけである
耳だけは聞こえる
となれば音楽に行き着く
お気に入りの楽曲を
CDプレイヤーを回し
夜の暗さに
打ち勝とうとする
見えづらいのは困る
本当に困る
さらには体幹のバランスが悪くなり出した
直ぐにフラつくように
なって来た
薬が筋肉の緊張を
和らげるためか
左手に力が入り辛く
握力も落ちて来た
素早さは衰え
鈍重さだけが目立つ
肉体から金属体へと
変化した感覚のようである
これから朝までは
人間との会話は無い
最近では
独り言も少なくなり
無言の世界の居る
もう楽しみさえ無い
せめて気温だけが
高ければ
幸せなんだけれども
冬と言うシーズンには
暖かさや温もりを
求めたり
探したりすることは
無駄である
ひたすら耐えるのみ
春の微暖に期待を
持ちながら進む
今の時間を




