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母への反抗

 太陽は母だった。その光と温かさで、地球上のあらゆる生命を育んでいった。すべての生命は太陽に育てられていた。人間も例外ではなく、野菜を育てたり電気を作ったりするために、また自らの体内のリズムを安定させるためにも、太陽の光を必要としていた。


 ところが、太陽はいつまでも優しい母ではなかった。太陽も永遠の命を持つわけではなくいつかは消える運命にあった。その時には、地球も太陽へ飲み込まれ消えてしまう。長い年月が流れ、その時はとうとう迫ってきた。


 人間の方も反抗した。人間たちは、最先端の科学技術を結集した宇宙船へ乗り、地球を、太陽を、離れていった。


「ありがとう、地球と太陽」


 地球上からはもう誰もいなくなった。しばらくすると、地球と近くの兄弟の惑星は、太陽に飲み込まれ溶けて消えた。


 巣立ちを経験した人間は、新たな段階へ旅立つのだった。



おわり

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